株式会社Epsilon Molecular Engineering(EME)は、韓国のAprilBio Co., Ltd.と提携し、画期的な次世代VHH抗体創薬の共同開発を開始しました。この戦略的パートナーシップは、双方がそれぞれの技術を駆使して新たな治療法の実現を目指すもので、最近、共同研究や開発のための覚書(MOU)が結ばれました。
先進的なプラットフォーム技術
本提携の鍵を握るのは、AprilBioが独自に開発したREMAP(Recombinant and Evolved Multi-specific Antibody Proteins)プラットフォームです。このシステムは、治療用タンパク質の半減期を大幅に延長し、薬効や投与の利便性を改善するために血清アルブミンに特異的に結合するSAFA(Serum Albumin Fab-associated)技術を基にしています。特に、SAFA技術は既に世界市場での証明を受けており、AprilBioはこの技術を活用した治療用タンパク質候補2品目の導出契約を大手製薬企業と結んでいます。
一方、EMEが開発した高速抗体スクリーニングプラットフォーム「The Month」は、高速かつ高精度にVHH抗体候補を探索することを可能にする先進技術を持っています。具体的には、cDNAディスプレイ技術とヒト化人工VHH抗体ライブラリー「PharmaLogical®ライブラリー」を組み合わせており、特異的なヒト化VHH抗体の特性評価を約30営業日で行えるという特長があります。このアプローチにより、従来の技術では難しかった分子でも高い有効性が発揮されます。
共同開発の意義
このパートナーシップを通じて、EMEは高機能なVHH抗体候補をAprilBioのREMAPプラットフォームに統合し、さまざまな観点から薬剤適性や開発の見込み、薬物動態の評価を行います。その結果に基づいて、両社は共同で開発戦略を策定し、国際的な市場での段階的な商業化を進めていく計画です。また、EMEとAprilBioは、投資家向けの広報活動やパブリックリレーションズにおいても密に協力し、提携の成果を広く発信することに努めます。
グローバル市場への展開
この契約は、EMEが持つ抗体技術プラットフォームを世界に広めるための重要なステップであり、本提携を通じて技術革新を証明し、新薬の開発をスピードアップさせることが期待されています。さらに、次世代の抗体ベースの治療法の適用範囲を日本国外へ広げることも目指しています。医療の現場における革新が、いかに人々の生活を変えていくのか、今後の展開に注目が集まります。
【お問い合わせ先】
株式会社Epsilon Molecular Engineering
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HP: https://www.epsilon-mol.co.jp/