全国初の女子校としての誇り
大妻中野中学校・高等学校が、名実ともに全国初の女子校として「IELTS推進校」に認定されました。IELTS(アイエルツ)は、国際的な英語力を測るテストとして知られ、世界中で年間400万人を超える受験者を誇ります。これによって、大妻中野では、単に言語能力を測るだけではなく、教育機関としての存在感を高めることに成功しています。
「世界への扉」としてのIELTS
同校では、IELTSを単なる試験として捉えるのではなく、「世界に近づくためのプラットフォーム」と位置づけています。これは、大妻中野が生徒に対して国際的な視野を持たせ、世界での活躍へと導くための重要な手段と考えています。そのため、IELTSを通じて得られる英語力は、大学入試だけでなく、その後の専門分野の学びやキャリア形成にも活用されます。
実施プロセスとカリキュラムの強化
具体的には、同校は日本スタディーアブロードファンデーション(JSAF)と提携し、年に2回、校内でのIELTSテストを実施しています。この機会は、全校生徒を対象としており、特にグローバルリーダーズコース(GLC)の生徒たちが意識して挑戦できるような環境を提供しています。ここでは、生徒同士が「みんなで受ける」という意識を持ち、IELTSを日常的な学びの一環として捉えています。
高度な教育理念の実践
大妻中野では、2016年に設立されたGLCを通じて、ネイティブ教員と日本人教員が協力して作成したカリキュラムに基づき、IELTSのSpeakingやWritingに特化した授業が行われています。また、毎週実施される課外講座では、英検3級から準2級程度の生徒でも参加が可能であり、学年間の交流を通じて相互に学び合うことでスキルが育まれています。
世代を超えた支援の仕組み
さらに、同校では元卒業生による「グローバルチューター制度」を設けており、先輩が後輩をサポートする体制も整っています。このアプローチにより、学びの循環が生まれ、世代を超えた連携が進んでいます。加えて、大妻女子大学との高大連携協定を結ぶことで、大学生との交流機会も増大し、実践的な学びをさらに強化しています。
広がる進路の選択肢
IELTSスコアを活用することで、大妻中野の生徒たちは国内外の様々な進路を選ぶことが可能です。すでに早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などの英語学位プログラムへの進学実績があり、今後もアメリカやカナダの大学への進学者も続出予定です。
グローバル教育の中核としての役割
学校のグローバル・センターを担当する水澤孝順教頭は、IELTSを「実践的な力を測るツール」とし、国際社会で必要な能力を育むための重要な取り組みであると語っています。その一環として、日常的にありますのは、IELTSが特別な試験ではなく、普段の学びと密接に関連した「当たり前の学び」として生徒に根付いていることでしょう。これからも、大妻中野中学・高等学校は、国際教育を通じて生徒の可能性を広げる一方で、IELTSを最大限に活用し続けることでしょう。
まとめ
大妻中野中学校・高等学校の取り組みは、全国の女子校の中で画期的なものであり、国際化の一環としてのスムーズな英語力育成に対する強い意志を感じさせます。なにより、これからの時代を見据えた教育が求められる中、同校のモデルは他校への励みとなることでしょう。