海遊びを通じた学びの重要性
2024年7月の27日と28日、長崎県大村市の馬場先ボートパークで行われた「海遊び伝習塾」は、約300人の小中学生が参加し、遊ぶことで海の安全性や環境意識を学ぶ貴重な機会となりました。このイベントは、一般社団法人海と日本プロジェクト in ながさきの主催によるもので、目的は子どもたちに楽しい体験を通じて水辺でのリスクを知り、自分の命を守る意識を育むことです。
安全教室での第一歩
2日間のイベントのスタートを切ったのは、佐世保海上保安部による安全教室です。海を愛する大人たちの熱意により、毎年開催が続けられてきたこの教室では、子どもたちが「海好き」と答えた後、海や川で遊ぶ際の3つの約束について教えられました。
1.
天気予報を確認すること
2.
大人と一緒に遊ぶこと
3.
ライフジャケットを着用すること
これらのルールは、事前の準備の重要性を伝える内容であり、特に「離岸流」に関する説明は、子どもたちが実際に知識をもって行動できるようにするための大切な学びでした。
多彩な体験プログラム
講義の後、いよいよ待望の体験アクティビティが始まりました。参加者たちは自分の興味に応じて様々な体験プログラムに挑みました。
大村湾クルージング
大村湾を巡るクルージングでは、臼島や長崎空港の景色を楽しむことができました。特に長崎空港のルートでは、離陸する飛行機を真下から見ることができ、参加者たちの興奮は最高潮に達しました。
水上バイク体験
ハイスピードで走る水上バイク体験は、参加者全員に刺激的な体験を提供しました。初めは不安な表情を浮かべていた子どもたちも、楽しい時間が経つにつれて笑顔に変わり、参加者の間には自然な笑い声があふれていました。
ヨット体験
静かな海を風の力だけで進むヨット体験は、自然の力を実感する機会となりました。エンジン音ではなく、波の音を感じながら進む中で、自然環境についての理解を深めることができたのです。
シーカヤックとSUP
シーカヤックやSUPでは、経験豊富な上級者がヒョイヒョイと進む一方で、初心者たちも熱心に挑戦しました。中には、海に落ちてしまう子どももいましたが、それもまた良い思い出になったことでしょう。
ウォーターホイールフロート
特に人気だったウォーターホイールの体験では、子どもたちが大はしゃぎ。仲間と楽しむことで、海に対する恐怖心も薄れていきました。
参加者の声
参加を終えた子どもや保護者からは、ポジティブな感想が多数寄せられました。ある小学生は、「海で泳ぐ時は、大人と一緒に行くことが大切だと思った。」と語り、また別の子どもは「海の乗り物に乗れて楽しかった」と、体験が楽しい思い出になったことを報告しました。保護者からも、「子どもたちが海の大切さを実感することができてよかった。」との声が寄せられました。
終わりに
今回の「海遊び伝習塾」は、遊びながら学ぶことがいかに価値があるかを示す素晴らしいイベントでした。海の安全性や環境意識を持つことが、未来を担う子どもたちにとって非常に重要であることを再認識させられる機会でもありました。次回の開催も楽しみです。