函館市が新たに導入する混雑状況配信システム
函館市は、観光名所である函館山の混雑状況をリアルタイムで把握し、訪れる観光客の快適な体験を実現するために、「函館山混雑状況配信システム」を導入することが決まりました。このシステムは、株式会社ネットリソースマネジメント(NRM)が、ハコレコドットコム株式会社や株式会社バカンと協力して実施することになり、2024年8月6日には受託候補者として選定されました。
背景
函館の夜景は世界的に有名であり、函館山の山頂展望台は観光客の訪れる人気スポットとなっています。しかし、近年のオーバーツーリズムが深刻な課題となり、特に2024年3月と4月にはロープウェイの利用者数が過去最高を記録しました。このような状況を鑑み、函館市は混雑緩和に向けた対策を講じることが求められていました。
実施する業務内容
導入される混雑状況配信システムでは、AIカメラを用いて、函館山の山頂やロープウェイ山麓駅、観光駐車場、登山道といった場所で発生している混雑状況を測定します。特に夜間の混雑状況を数値化し、予測することで、観光客が事前に情報を把握しやすくなります。これにより、訪問時間帯の分散を図ると同時に、現地に出向く前にスマートフォンで混雑情報を確認できる機能を提供します。
また、デジタルサイネージやウェブサイトを通じて、リアルタイムの混雑状況を観光客に発信します。この取り組みにより、無駄な待ち時間を軽減し、観光地での体験をより快適にすることを目指しています。
取り組みの今後の展望
NRMは今後、ホテルや飲食店、観光施設との連携を強化し、地域全体での観光客の分散を促進するための情報発信に努めます。さらに函館市内の地域活性化に繋がるような活動を進め、観光客の回遊行動を活発化させることを目指しています。
実施・参加企業の紹介
代表取締役社長:高野昌樹
本社所在地:東京都千代田区神田三崎町2-18-5
URL:
NRM公式サイト
NRMは、「働き方を変える」ための可視化プロバイダとして注目されています。
代表取締役CEO:山田圭飛
本社所在地:北海道函館市五稜郭町33-1
URL:
ハコレコ公式サイト
地域課題に対するIT活用を推進しており、「Webで函館に新しい一歩を」を掲げています。
代表取締役:河野剛進
本社所在地:東京都千代田区麹町2-5-1
URL:
バカン公式サイト
IoTやAIを活用したDXサービスにより、混雑情報の管理を行っています。
まとめ
このプロジェクトは、函館市の観光地の利便性を向上させると同時に、地域全体の活性化にも寄与することが期待されています。今後もNRMは、地域・観光産業との連携を深め、観光客がより快適に函館を訪れるための環境を整えていく方針です。