マイクロソフト、アイルランドにAI開発拠点拡大で550人の雇用創出
マイクロソフトは、アイルランド政府の支援を受け、アイルランドにおける大規模な研究開発投資計画を発表しました。この計画には、550人のエンジニアや研究者などの雇用創出が含まれており、AI開発をさらに加速させる取り組みです。
アイルランドにおけるマイクロソフトの取り組み
この発表には、アイルランド首相やマイクロソフト関係者、アイルランド政府産業開発庁の長官が出席し、その重要性が強調されました。新規雇用は、ソフトウェアエンジニアリング、AI研究、サイバーセキュリティなど幅広い分野に及び、今後3~4年間にわたって段階的に行われます。すでに120のポジションの募集が開始されているとのことです。
今回の投資により、アイルランドのマイクロソフト拠点の従業員数は6,000人を超える見込みです。レパーズタウン、グランジキャッスル、そしてLinkedInアイルランドなど、複数の拠点で雇用が創出されます。
AIとサイバーセキュリティへの注力
マイクロソフトは、この投資を通じて、AIとサイバーセキュリティ分野の最先端技術開発を目指します。開発された技術は、世界中の公共・民間組織に提供される予定です。特に、Azure、Copilot、そしてカスタマーサクセス・エンジニアリングなどに重点を置いたチームが強化されます。これにより、マイクロソフト・アイルランドは、AI製品の開発から提供までを一貫して行う体制を構築します。
関係者のコメント
アイルランド首相は、この発表を歓迎し、アイルランドのAIエコシステム活性化への貢献を称賛しました。マイクロソフトの幹部も、この投資がAI技術の強化と、セキュリティを含む主要製品・サービスの改善に繋がることを強調しました。また、アイルランド政府産業開発庁の長官は、アイルランドがAI分野における革新的な企業の集積地としてその地位を確立していると述べ、マイクロソフトとの長期的なパートナーシップに期待を寄せました。
アイルランド政府産業開発庁
アイルランド政府産業開発庁(IDA Ireland)は、アイルランドへの外国直接投資誘致などを推進する政府機関です。日本企業の欧州進出支援にも積極的に取り組んでおり、立地選定から進出後のサポートまで幅広く支援を行っています。
まとめ
マイクロソフトによるアイルランドへの大規模投資は、AI開発における同社の強い意志と、アイルランドが国際的なテクノロジーハブとして持つ魅力を示す好例と言えます。この投資が、アイルランドの経済発展、そして世界におけるAI技術の発展に大きく貢献することが期待されます。今回の雇用創出は、アイルランドの技術力向上にも大きく寄与し、今後ますます発展していくであろうAI技術の未来を明るく照らしています。