革新を遂げたLDバー:2.0 kWの出力量
浜松ホトニクス株式会社は、世界最高レベルの出力を誇るレーザダイオード(LD)バーを開発しました。この新しいLDバーは室温で2.0 kWの擬似連続波を実現し、産業界での更なる利用が期待されています。
LDバーとは
LDバーは、複数のLD構造を重ね合わせて作られる発光素子です。特に、レーザ加工などの分野での使用が一般的であり、固体レーザの励起光源としても重要です。このたび開発された2.0 kWのLDバーは、このLDバーの技術革新を象徴するものです。
これまでの取り組み
同社は、LDの結晶構造やデバイス構造、さらには結晶成長技術や組立技術を駆使し、高出力化を進めてきました。特に、2025年度に「NEDO先導研究プログラム」の委託研究として、環境に優しい端面処理技術の開発に取り組んできました。その結果、幅1 cmのシングルジャンクション型LDバーが室温での擬似連続波動作で、ピーク出力2.0 kWを達成しました。
高出力化の重要性
LDバーの性能向上は、レーザシステムの小型化や高効率化に寄与し、宇宙や先端科学分野などで新たな応用の可能性を提供します。特に、大出力固体レーザの励起には多数のLDバーが使用されるため、単体の高出力化が強く求められています。今後は、さらなる高出力化を目指したマルチジャンクション型のLDバーの研究開発も加速します。
期待される応用分野
今回の成果により、産業用レーザ加工装置や高エネルギー光源が必要とされる先端技術の発展が期待されています。特殊な製造プロセスが求められる領域においても、この技術は重要な役割を果たすでしょう。広範な応用が見込まれ、2040年までにパワーレーザ市場の新たな開拓が期待されています。
国際会議での発表予定
この技術は、NEDOの先導研究プログラムで得られた成果であり、2026年6月にフィンランドのタンペレ市で開催される「The 30th International Semiconductor Laser Conference 2026」において発表される予定です。これにより、国際的な技術交流が進むことが期待されます。
まとめ
浜松ホトニクスのLDバーの開発は、産業界におけるレーザ技術の新たな可能性を示唆しています。この技術革新が、将来的な産業の進化を促進することに期待が寄せられています。今後の進展に目が離せません。