アジアのZ世代が注目する日本のカルチャー
2024年の夏、株式会社TNCが運営するTNCアジアトレンドラボは、アジア地域のZ世代に対する調査結果を発表しました。韓国、中国、台湾、タイ、インドネシアからのZ世代による「今、最も注目されている日本のカルチャーは何か?」といった問いに基づいた見解が数多く集まり、5つの主要トレンドが選ばれました。ここでは、その内容を詳しく見ていきましょう。
音楽:YOASOBIと藤井風などが人気
調査によると、音楽部門ではYOASOBIが圧倒的人気を誇り、特に各国で対照的に泰からは藤井風の人気が浮かび上がってきました。インドネシアではYOASOBIの「夜に駆ける」が多くの支持を集め、2024年1月に開催されたジャカルタでのライブでは、チケットが瞬時に完売しました。藤井風については、タイの若者の間で「死ぬのがいいわ」がトレンド化し、音楽と彼自身への熱烈なファンが増幅している様子が見受けられます。
アニメ:ちいかわとハイキュー!!が共通の支持
アニメ部門では「ちいかわ」が韓国と台湾で爆発的な人気を博し、一方、タイとインドネシアでは「ハイキュー!!」が支持を集めています。「ちいかわ」はその「可愛さ」が特に人気で、キャラクターグッズも豊富に販売されており、Z世代からの共感が高まっています。また、「ハイキュー!!」は友情をテーマにしたストーリーで魅力を感じる人が多く、選手への応援がSNSを通じて活発に行われています。
ゲーム:初音ミク関連のタイトルが好評
ゲームでは、特に「プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat. 初音ミク」がアジアの3か国で注目を浴びています。このゲームは子供から大人まで広範囲に支持される一方、「原神」など中国発のゲームにも注目が集まっており、日本に対する興味が高まっている様子がうかがえます。アジアのZ世代は、ゲームを通じて日本の文化を楽しむ傾向があります。
著名人:男子バレーボール日本代表が人気
文化とスポーツが融合している事例として男子バレーボール日本代表が挙げられます。「ハイキュー!!」が与えた影響によって、タイとインドネシアでは選手たちがアイドル的な人気を誇っており、SNSでのファンの応援が急増しています。特に髙橋藍選手は、そのルックスと実力から注目され、視聴者の心をつかむ存在となっています。
食文化:日本スイーツが高評価
最後に、食べ物として特に人気が高いのが日本のスイーツです。アジア各国で日本食が人気を集めていますが、中でもアイスや和菓子、日本お菓子に関心が寄せられています。また、自国では手に入りにくい「まだ見ぬスイーツ」をSNSで探し求める動きも見受けられました。
まとめ
このように、アジアのZ世代が注目する日本のカルチャーは多岐にわたっており、音楽やアニメから食文化まで、さまざまな分野のトレンドが浮き彫りになっています。これらの情報を基に、今後の日本のカルチャーがどのように進化し、アジアのZ世代との関わりが深まっていくのかが非常に楽しみです。さらに詳細な調査レポートについては、TNCの公式サイトからダウンロードが可能です。