千葉県柏市に誕生する新しい研究開発拠点
1907年に設立された株式会社日本製鋼所(JSW)は、その長い歴史の中で、日本の産業機械や素材の提供を通じて、経済成長を支えてきました。今、同社は新たな一歩を踏み出し、革新技術と新たな領域への挑戦を行うため、千葉県柏市に研究開発拠点を設立することを発表しました。この新たな拠点は、将来的な産業の発展に寄与し、「新たな価値を創造」するための重要な施設となることが期待されています。
新研究所の詳細
新研究所の所在地は、柏市柏の葉キャンパスエリアの136街区で、広さは11,265.53㎡に及びます。事業内容としては、新機能材料および製造プロセスに関する新技術や製品の研究開発に特化しており、未来の産業界に向けて大きな一歩を踏み出します。
建物は、事務所棟、試験棟、実験棟が設けられ、開設時には約30名の従業員が勤務を開始する予定です。そして、2027年度下期に正式に開所される計画です。最終的には100名規模の研究チームを整備し、さらなる研究の深まりを目指します。
株式会社日本製鋼所について
日本製鋼所の本社は東京都品川区に位置し、1907年から今年で116年の歴史を持つ企業です。現代表取締役社長の松尾敏夫氏の下で、産業機械事業や素形材・エンジニアリング事業を中核に、全国各地に生産設備や素材を供給しています。2025年3月までの売上高は2,485億円を見込んでおり、現在5,283名の従業員が活躍しています。
柏市市長のコメント
今回、柏市に新たな挑戦の場を選んだ日本製鋼所の決定に対して、市長は大きな喜びを表明しています。市は「公・民・学」の連携によるイノベーション創出の取り組みを進めており、企業の立地にとっての魅力が評価されたと感じています。特に、アクセスの良さやビジネス環境、さらに自然も豊かな生活環境という点で、柏市は企業にとっても高い魅力を持っています。
市長は、柏の葉での研究が今後の社会課題の解決に寄与し、新たな価値を生み出すことに期待を寄せており、企業に選ばれる「まち」として魅力向上に向けた努力を続けることを約束しています。
まとめ
日本製鋼所の新しい研究開発拠点の設立は、柏市にとって大きな出来事であり、新たなイノベーションが生まれる予兆を感じさせます。企業が地域に根ざし、研究を通じて社会課題に取り組む姿勢は、多くの人々に革新と希望を与えることでしょう。今後の動向に注目が集まります。
問い合わせ先
柏市経済産業部産業政策・スタートアップ推進課
電話:04-7167-1141