AIと自動化を推進する経営陣が求める変革とイノベーションの必要性
調査結果とその影響
米国のラッセル 2000 カンパニーであるリミニストリート(Rimini Street, Inc.)は、約4,300人の経営幹部を対象に実施した調査結果を発表しました。この調査は、急速に変化するビジネス環境における経営陣の課題、特にイノベーションの加速に焦点を当てています。
経営陣の背景とニーズ
調査によると、経営幹部たちはより迅速なイノベーション、明確なビジネス成果、そして事業のレジリエンスを求めています。特に、AIや自動化を活用することが戦略の中心に据えられており、44%の経営者が短期および長期のITイニシアチブを支援するために、これらの技術が最も重要であると認識しています。
また、多くの企業が予算削減やサイバーセキュリティの懸念に直面する中、人材不足やERPシステムの現状への不満も高まりつつあります。興味深いことに、調査に参加した経営幹部の97%が現行のERPシステムが業務要件を概ね満たしていると感じつつも、実際に労働時間の約23%がその維持管理に費やされていることから、業務効率を改善する必要性が強調されています。
ROIを重視する経営戦略の新しい潮流
経営幹部は投資のROI(投資収益率)についても非常に厳格になっています。31%のCIOと27%のCEOは、投資成果を重視する必要があると回答しており、短期的には1~2年内に約27%の投資効果を期待し、3~5年で37%を見込んでいるとのことです。このような背景から、経営陣はベンダー主導のアップグレードサイクルからビジネス主導のエンタープライズソフトウェア戦略へとシフトしています。
リミニストリートのCFO、マイケル・ペリカ氏は、「経済的・業務上のプレッシャーが強まる中で、経営陣は技術投資に対してはるかに規律あるアプローチをとっています。この調査結果は、組織が測定可能な成果、より迅速な投資回収サイクル、そして予算配分方法における大幅な柔軟性を求めていることを示しています」と述べています。
人材不足がイノベーションを妨げる現実
経営幹部の36%は、人材の不足がビジネス成長において大きな障害となっていると感じています。特に98%の経営者がIT人材不足が技術ビジョンの達成に影響を及ぼしており、68%がその影響が重大であるとしています。また、ERPシステムの現状に対する不満から、経営陣は特にサイバーセキュリティやアプリケーションサポートの外部委託を進めているとしています。
このような状況は、企業が新しいイノベーションや戦略的な取り組みを行う際のハードルとなっており、99% の経営者が内部キャパシティを補完し、運用リスクを軽減するためにアウトソーシングを活用しているとのことです。
持続可能なレジリエンスの追求
調査結果からは、経営者の69%が近い将来、自社のERP投資に対し大きな変化が必要であると認識していることも明らかになりました。特に100%の回答者が今年の扱うべき最優先課題として業務リスクの削減を挙げており、サイバーセキュリティやサプライチェーンの混乱、経済変動への懸念が引き続き大きな問題とされています。企業は事業継続計画への投資、代替先サプライヤーの確保、人材の拡充に注力しています。
「従来のERPモデルは、エージェントAIのような新しいテクノロジーによって再定義されている」とリミニストリートのCIO、ジョー・ロカンドロ氏が語るように、経営陣はビジネスのニーズに合わせた柔軟なアプローチを模索し始めています。
今後の展望
今後も、技術が普通のビジネス運営に浸透していく中で、経営陣は新しい技術の投資を通じて持続可能な成長を追求していく必要があります。特にAIや自動化は、今後の経営戦略において不可欠な要素となるでしょう。詳細な調査結果は、リミニストリートが提供するレポートを通じて更に確認できます。これからのビジネスにおいて、いかにして革新を加速し、ROIを最大化するかが鍵となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
日本リミニストリート株式会社
- 住所
- 東京都品川区大崎1-11-2ゲートシティ大崎イーストタワー23F-6
- 電話番号
-
03-5326-3461