無人駅の未来を照らす「小高駅舎WaiWai電力」の挑戦
福島県南相馬市の酒蔵「haccoba」が、このたび新たなブランド「小高駅舎WaiWai電力」に再編成しました。この取り組みは、地域の無人駅舎を支えていくことを目的としたもので、これまでの「haccoba電力」を進化させた形となります。
1. 地域活動を支えるエネルギープラットフォーム「SOCIAL ENERGY」
「SOCIAL ENERGY」は、地域の自律的な活動を支えることを理念に掲げ、2021年3月にスタートしました。このプラットフォームでは、地域のために活動を行う企業や団体が独自の電力プランを提供し、その収益が地域の活動に還元される仕組みが整備されています。加入者は電気契約を変更するだけで、地域のプレイヤーを支援できるため、多くの人々から支持を集めています。
2. 小高駅舎を明るくする取り組み
震災後、無人駅となったJR常磐線の「小高駅」。福島県南相馬市小高区及び浪江町では、原発事故の影響により一時的に人口がゼロとなった時期もあり、その復興は急務でした。haccobaは地域の活性化を考慮し、「haccoba電力」を運営しながら地域のために何ができるかを模索してきました。
「小高駅舎WaiWai電力」は、その一環として小高駅の駅舎に再び明かりを灯すプロジェクトです。2024年2月には、JR東日本と連携し、「haccoba 小高駅舎醸造所 & PUBLIC MARKET」を運営することが予定されています。この取り組みは、地元の高校生の通学の見守り機能を兼ね備えたマーケットとパブリックスペースを創出し、小高駅を賑やかな場所へと生まれ変わらせる狙いがあります。
3. 代表佐藤太亮の想い
haccobaの代表である佐藤太亮氏は、「小高の町のシンボルである小高駅に明かりを灯したい」と語ります。2019年からこの地域に住む彼自身、地域への深い愛着と責任感から、このプロジェクトに臨んでいます。彼は、「無人駅であっても賑わいがあれば『無人駅』ではない」と思い、地域が活気に満ちた場所となるよう努力を続けています。
「小高駅舎WaiWai電力」は、人々の電気代を通じて地域活動に参加できる新しい形の支援の仕組みです。地域の人々が支え合い、駅舎が賑わい続けることで、地域への愛着がさらに深まることでしょう。みなさんもこの取り組みに参加し、一緒に明かりを灯していきましょう。
4. haccobaとは
株式会社haccobaは、2021年2月に設立され、原発事故の影響を受けながらも地域の文化を取り戻す使命を持ってサステナブルな酒づくりに取り組んでいます。自由な酒づくりを具現化することを目指し、同時に地域の自律的な文化づくりも大切にしています。
会社概要
- - 会社名:株式会社haccoba(はっこうば)
- - 代表者:佐藤太亮
- - 所在地:福島県南相馬市小高区田町2-50-6
- - 関連リンク:
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公式サイト
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Instagram
このように、「小高駅舎WaiWai電力」はただの電力プランではなく、地域の未来を育むための新たな繋がりを持ったプロジェクトであるのです。