株式会社ビーライズと台湾HTCが提携
虚構と現実が交差する映像制作の新潮流
株式会社ビーライズはこの度、台湾の大手企業であるHTC社との提携を発表しました。これにより、バーチャルプロダクション分野における新事業を日本国内で展開することとなります。本提携では、HTC社が提供する最先端のバーチャルプロダクションソリューション「Vive Mars Cam Track」を利用し、放送局での収録や生放送、さらには企業向けのウェビナー配信に特化したシステムを推進する予定です。
バーチャルプロダクションの魅力
バーチャルプロダクションとは、現実の空間と仮想の空間を融合させて、リアルタイムで映像制作を行う手法のことを指します。従来、ハリウッドなどの映画制作で使用されるこの技術は、高額な機材が必要で導入が難しいものでした。しかし、HTC社の「Vive Mars Cam Trackの導入によって、中小規模の制作現場でも手頃な価格で利用することができるようになることが期待されています。
この技術はコスト削減と制作プロセスの柔軟性を高め、視聴者のニーズに迅速に対応できる点で注目を集めています。既存の映像制作手法とは異なる新しいアプローチとして、映像制作業界が変革を遂げる兆しを見せています。
RCC中国放送とのコラボレーション
ビーライズはすでに、広島のRCC中国放送との共同プロジェクトで実績を上げています。2025年1月、深夜番組「DTM CLUB」にて、出演者である唐澤恋花氏のオリジナル曲「春は来る」のミュージックビデオにバーチャルプロダクション技術が使用されました。この企画では、ビーライズが提供するシステムとオリジナルCG、カメラワークを組み合わせた最先端の映像が制作され、技術サポートはHTC社が担当しました。
DTM CLUB - 春は来る[MV]
このプロジェクトを通じて、バーチャル空間を活用したリアルタイム3D映像制作技術が、放送局での新たな可能性を広げることに成功しました。
新たなシステムの展開
ビーライズは今後、放送局や企業向けのバーチャルプロダクションシステムの展開を本格化させる予定です。このシステムは、物理的なセットでは実現できないシーンや演出をリアルタイムで撮影することを可能にし、生放送や収録番組の質を向上させることができる革新をもたらします。
特にHTC社の「Vive Mars Cam Track」を活用することで、軽量・コンパクトな設置が可能となり、可搬性に優れたシステムを実現できます。
株式会社ビーライズの概要
「XRで “便利でワクワクする 未来” をつくる」というミッションを掲げている株式会社ビーライズは、広島市に本社を構えるテクノロジーカンパニーです。メタバースやVR/AR/MR、CGデザインなど、幅広い領域においてイノベーションを追求しています。リモートトレーニングやデジタルコンテンツの開発を通じて、クライアントと共に新しいデジタル体験を創出していくことを目指しています。
- - 会社名: 株式会社ビーライズ
- - 所在地: 広島市南区松原町2-62広島JPビルディング8F
- - 設立: 2012年
- - 代表取締役CEO: 波多間俊之
- - 事業内容: メタバースの企画・開発、VR/AR/MRシステムの企画・開発、ウェブ及びアプリ開発、CG/VR映像コンテンツ制作など
- - URL: ビーライズ公式サイト
新たなバーチャルプロダクション技術の展開に伴い、映像制作の未来が大きく変わる予感がします。今後の進展から目が離せません。