特別展「天翔る飛鳥烏頭尾精の世界」が奈良で開催
奈良県立万葉文化館では、特別展「天翔る飛鳥烏頭尾精の世界」が開催されます。この展示では、明日香村出身の画家、烏頭尾精氏の芸術の軌跡を通じて、彼の豊かな表現力と古都の魅力に迫ります。
展覧会の概要
今回の展覧会は、烏頭尾精氏が満93歳を迎え、自身の画業70年を振り返るまたとない機会です。特に「古都シリーズ」の最後を飾る「あすかシリーズ」が2024年に完成したことを記念し、奈良の古都(飛鳥・藤原・平城)をテーマにした作品12点が一堂に公開されます。
飛翔する風景と情感
烏頭尾氏の作品は、美しい色彩と穏やかなタッチで知られており、古代の人々の情感までも感じさせる独特の画風が魅力です。彼の描く古都の風景は、その土地が持つ空気感を彷彿とさせ、観る者に深い感動を与えます。特に、彼の作品には古代の文化を感じさせるものが多く、じっくりと鑑賞する価値があります。
画業70年の足跡
今回の展覧会では、烏頭尾の初期作品から最近のものまで、70年に及ぶ創作の足跡をたどることができます。初期には鳥を多く描いていた彼も、次第に風景画に移行し、古都の情景を中心に据えた作品へと進化していきました。その変遷を見ることで、彼の芸術的成長を一望することができます。
また、本展では烏頭尾氏の学生時代の模写や写生、水墨画、木版画、人体表現の素描など、さまざまなスタイルの作品も展示される予定です。これにより、彼の技術や表現に対する探求心がどのように形成されたのかを垣間見ることができるでしょう。
展覧会詳細
- - 会期: 令和7年7月12日(土)~9月15日(月・祝)
- - 会場: 奈良県立万葉文化館 日本画展示室
- - 主催: 奈良県立万葉文化館
- - 後援: 明日香村、明日香村教育委員会
- - 観覧料: 一般1,000円(800円)、高校・大学生500円(400円)、小・中学生300円(240円)
※()内は20名以上の団体割引。国内の小・中学生、高校生、18歳未満は無料。他の割引についてはお問い合わせください。
特別展「天翔る飛鳥烏頭尾精の世界」は、彼の芸術の神秘を解き明かす貴重な機会です。ぜひ、多くの方々に足を運んでいただき、心温まるアートの世界を体験していただきたいと思います。