AIの進化が新卒就活に与える影響とは?若者の意見に迫る
2025年8月、株式会社OVER20&Companyが主催する『PROJECT any』によるディスカッションが行われました。このディスカッションでは、近年のAIの進化が新卒採用にどのような影響を与えているのか、若者たちの視点から検証されました。参加者は全てZ世代の若者たちで、彼らが未来に向けた生存戦略を本音で語りました。
ディスカッションの概要
- - テーマ: AIの台頭によって新卒採用は厳しくなるか?
- - 実施日: 2025年8月9日(土)
- - 場所: オンライン
- - 参加者: Z世代のイノベーター4名
- - モデレーター: 株式会社OVER20&Company 代表取締役 糸井達哉
Z世代の視点
ディスカッションでは、AIの進化に対する意見が二つの立場に分かれました。
賛成派の意見
1.
業務効率化: AIによる業務効率化が進むことで、企業の必要人数が減少し、新卒採用が厳しくなる可能性がある。
2.
代替の危険性: 専門職においてもAIに職を奪われるリスクが高まっている。
3.
感性の希薄化: SNSやAIの普及により、『自分の意見を持たない』若者が増えているとの懸念が表明されました。
反対派の意見
1.
新たなチャンス: 若者の独自の感覚や視点が新卒に価値をもたらす可能性がある。
2.
AIへの適応力: Z世代はAIネイティブであり、高い適応力を持っているため、むしろチャンスとして捉えられるのではないか。
3.
代替の偏り: AIのデータが過去の西洋中心のものになりがちであり、『次世代の外側の視点』が重要視されるべきだと主張されています。
AI時代における生存戦略
このディスカッションでは、参加者たちがAI時代における生存戦略を議論しました。その中で特に注目された点は以下の通りです。
1.
アブダクション(仮説的推論): AIは演繹的な思考には優れているものの、仮説的推論には弱いとの意見が示されました。
2.
オタクでいること: AIには真似できない、特化したスキルを持つ専門家やゼネラリストこそが今後の市場で価値を持つという見解です。
3.
アイドル力: 「この人と一緒に仕事がしたい」と思わせる人間的魅力こそが、AIに対抗できる最大の武器であると強調されました。
PROJECT any とは
『PROJECT any』は株式会社OVER20&Companyが主催する活動で、18歳から29歳の若者の自己実現をサポートするための教育コンテンツを提供しています。「20代から、世界を変える」という理念のもと、若者たちが主役となり、未来を共創するプロジェクトです。
このディスカッションからは、AIが進化する時代においても、若者たちの独自の視点や人間的魅力が新たな可能性を切り開く鍵となることが示唆されました。今後の就活やキャリア形成において、これらの意見は非常に貴重であると言えるでしょう。