freee申告が令和6年度の所得税申告を開始
フリー株式会社は、会計事務所向けの税務申告サービス「freee申告 所得税」において、令和6年度の所得税確定申告の提供を始めた。新機能や改善されたユーザー体験により、申告作業がより効率的に行えるようになる。
新たに対応する税制改正
この度のアップデートでは、令和6年分の定額減税(特別税額控除)を含む税制改正に対応した。具体的には、個人事業主や年末調整を行わない会社員が確定申告書を通じて定額減税の恩恵を受けることが可能になる。これに伴い、必要な帳票の第一表および第二表も改定され、申告時の負担を軽減。
UI/UXの改善で作業効率は向上
また、freee申告 所得税のユーザー体験も大きく向上している。UI/UXの改善により、複数の項目を効率よく入力できるようになり、譲渡所得の内訳書の自動計算機能も追加された。さらに、3年分の繰越損失を入力できるようになり、インプットの手間が大幅に削減されたことが特筆すべき点だ。これにより、利用者は必要な情報を短時間でまとめることができ、申告作業をさらなる効率化が期待される。
拡充された対応帳票
令和5年の改正以降に新たに追加された帳票にも注目したい。今回のアップデートでは、給与所得者の特定支出に関する明細書や、特定の基金に対する負担金等の必要経費算入に関する明細書など、実際の申告に必要な書類が増えた。特に、個人の所得に関する計算書や青色申告決算書の付表など、多岐にわたって設けられた項目が登場している。
freee申告の利点と未来
freee申告は、法人税、所得税、消費税などの申告書や年調・法定調書に対応した税務申告システムであり、「freee会計」や「freee人事労務」といった他のサービスと連携しているため、業務の効率化に貢献している。特に、顧問先を持つ会計事務所には、これらの機能が非常に便利である。
フリー株式会社は、日本発のSaaS型クラウドサービスを通じて、小規模ビジネスが持つ力を最大限に引き出すことを目指している。今後もオープンプラットフォームの構築を進め、「マジ価値」を提供し続ける姿勢が求められよう。
まとめ
令和6年度の所得税申告に向けたfreee申告の新機能や改善点は、利用者にとって非常に大きなメリットとなるだろう。申告作業の簡易化と効率化は、個人事業主やフリーランスに大いに役立つはずだ。今後の展開から今後も目が離せない。