未来の言語AI実現に向けた共同研究
株式会社PKSHA Technology(以下PKSHA)と、東北大学言語AI研究センターが、2024年6月より共同研究を開始することを発表しました。この取り組みは、自然言語処理(NLP)技術の発展を目指し、両者の専門知識と技術を結集したものです。PKSHAは、「未来のソフトウエアを形にする」というミッションのもと、AI技術の開発を進めており、社会実装を通じてその価値を提供していく方針です。
共同研究の背景と目的
PKSHAは、自然言語処理や機械学習、深層学習の技術を駆使した多数のアルゴリズムソリューションを開発し、様々な企業との協力を通じてAIの社会実装を進めてきました。一方、東北大学言語AI研究センターは、2023年10月に設立された新しい研究拠点で、生成AIの普及に伴う新たな研究領域の創出を担います。この共同研究では、大規模な言語モデルをベースにした言語コミュニケーション技術の向上を目指しています。
このコラボレーションにより、PKSHAの応用研究と東北大学の最前線の研究力が融合し、新たな自然言語処理技術を生み出すことが期待されています。両者は、AI技術の進展を通じて、社会の利便性向上や新しい価値創造に寄与することを目指します。
PKSHAの実績
PKSHAは、AIソリューションの開発において、特に自然言語処理技術に注力しています。日本マイクロソフトの支援を受けて日英の大規模言語モデル「RetNet」の研究開発を行い、日本語におけるオープンドメイン質問応答技術や高精度な多言語文埋め込みモデルの開発も進めています。また、生成AI技術の実用化を支援する独自モジュール「PKSHA LLMS」を開発しており、この技術を用いて顧客の課題解決や新製品の開発を行っています。
東北大学の役割
東北大学も自然言語処理の分野で高い評価を受けており、NAACLやACL、EMNLPといった国際会議での研究成果はその実績を裏付けています。同大学が設立した言語AI研究センターは、AI技術の開発及び応用を加速させることを目指し、生成AIと大規模言語モデルに基づく研究を推進します。センター長の鈴木潤教授は、社会全体の価値を高める技術やサービスの創出に向けて、PKSHAとの協力に期待を寄せています。
共同の未来
両者の共同研究は、自然言語処理技術の新たな領域への進出を促進し、AI技術のさらなる革新を目指します。特に、社会全体の利便性向上や新たな価値の創造に寄与することが期待されており、今後の展開に大いに注目が集まっています。
企業情報
- 所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
- 代表者:上野山 勝也
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公式ウェブサイト
- 所在地:宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6番3号09
- センター長:鈴木潤
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公式ウェブサイト
この新たな共同研究が、未来のAI技術の進化にどのように寄与するか、引き続き注意深く見守っていきたいと思います。