お米から生まれた新素材
2021-04-15 11:51:00

食べられなくなったお米で生まれた新しい紙素材「kome-kami」の魅力とは

食べられなくなったお米から生まれた新たな紙「kome-kami」



近年、フードロスが社会的な問題として顕在化していますが、宮城県を中心に活動する株式会社ペーパルが、この問題に立ち向かう新しい紙素材「kome-kami」を発表しました。「kome-kami」は、企業や自治体が廃棄する災害用備蓄のお米や流通過程で発生するお米を利用して作られています。これは、廃棄物として捨てられてしまうはずの資源を最大限活用した取り組みです。

kome-kamiの特徴とは?



この新素材の特徴として、まず第一に、廃棄される予定だったお米を再利用する点が挙げられます。日本全国で毎年646万トンものフードロスが発生している中、災害用食品として備蓄されながらも使用されずに廃棄されるお米に着目しました。

第二の特徴は、売上の1%がフードバンクに寄付されることです。この寄付を通じて、困困窮している人々をサポートし、CO2排出量とフードロスの削減に貢献することを目指しています。

第三に、SDGs(持続可能な開発目標)の12番目と13番目の達成に寄与することを目的としています。「kome-kami」は、環境保護の観点からも大変意義のある取り組みです。

独特な質感を持つkome-kami



「kome-kami」は、見た目だけでなく触り心地にもこだわっています。お米による豊かな質感が加わり、ラフでありながらしっとりとした、まるで触れたくなるような独特の表面を持つ紙です。また、色は新鮮なお米を思わせるナチュラルな白さとなっています。

販売商品について



この「kome-kami」を使用した製品も登場しています。ノートや名刺が販売されており、これらのアイテムはSDGsの意識を高める素敵な選択肢となるでしょう。販売の詳細は、以下のサイトからチェックできます。
販売サイト

「kome-kami」の背景



日本全国でフードロスが問題視される中、その根本原因の一部に、災害時の備蓄お米の廃棄があることが明らかになっています。同社は、この部分に着目し、食材の廃棄を削減するだけでなく、それを価値あるものに変換することを目指しました。「kome-kami」は、その第一歩として開発された商品です。

今後は、企業や自治体と連携し、パンフレットや封筒、名刺、紙袋などさまざまな用途で「kome-kami」の導入を促進する計画も進めています。また、全国のフードバンクを支援するための仕組み作りも検討中です。

会社概要



1930年に設立された株式会社ペーパルは、長年にわたり日本の紙文化を支えてきました。2008年には環境保護のためのFSC®/COC認証を取得し、持続可能な素材の提供に努めています。「kome-kami」は、彼らの新たな挑戦の一つであり、SDGsに沿った取り組みの一環です。

詳細な会社情報は、こちらの公式ウェブサイトをご覧ください 株式会社ペーパル

まとめ



「kome-kami」は、単に紙の新しい形ではなく、廃棄されるはずだったお米を価値のある資源に変えることに成功した、環境を考慮した未来志向のプロジェクトです。今後の展開に期待が寄せられ続けるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ペーパル
住所
奈良市池田町76-7
電話番号
0742-62-6211

関連リンク

サードペディア百科事典: 奈良県 奈良市 SDGs kome-kami ペーパル

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