シーセットとゴードーの革新
株式会社シーセットは、最近注目の3Dハイスペックビューア「3DTascalX/Light」と、株式会社ゴードーソリューションが提供する2次元CAD/CAM『ナスカ』の最新シリーズ「NAZCA5」との製品連携を開始したことを発表しました。この連携により、これまで以上に効率的なNCプログラム作成が可能になると期待されています。
製品連携の背景
近年、加工現場では3次元データが主流となっており、それに伴い加工プロセスも複雑化しています。従来の方法ですと、3次元データを2次元に変換する手間がかかり、その労力は作業効率を低下させる一因とされていました。そこで、シーセットとゴードーは、連携による新たなソリューションを提供することで、この問題に立ち向かうことにしました。
効率的なNCプログラム作成
新しい連携では、シーセットの「3DTascalX/Light」がさまざまな形式の3次元データを読み込むことができます。これにより、ゴードーの「NAZCA5」で効率的なNCプログラム作成が実現されます。この仕組みにより、IGES形式だけでなく、Parasolid、STEP、SOLIDWORKS、CATIA V5、ACISなど、主要な3Dデータ形式への対応が進みます。
この新しい連携のおかげで、3次元CAD/CAMを導入していない従来の加工現場でも、簡単に多様な3次元データを2次元の加工データに変換し、効率的なNCプログラムを生成することができるようになります。これにより、手間がかかっていたデータ変換や関連ツールのコストも削減されることでしょう。
キャンペーンの実施
さらに、6月からは「3次元データ読み込み・2次元CAD連係「ナスカ・プロ3Dビュー」」をお持ちのユーザーを対象としたお乗り換えキャンペーンや、NAZCA5と連携を希望するユーザー向けの特別キャンペーンも同時に実施されます。これにより、より多くのユーザーが新しいシステムへと移行しやすくなります。
インターモールド2025に出展
また、シーセットは2025年4月16日から18日に東京ビッグサイトで開催される「インターモールド2025」に出展し、今回の連携を実際に体験できるデモを行う予定です。この展示会では「3DTascalX/Light」に関連するテクニカル・ワークショップも開催されるため、関心のある方はぜひ参加してみてください。
製品情報
3DTascalX/Light
「3DTascalX/Light」は、ビューアとしての機能を超えた高精度・多機能の3Dビューアです。このソフトウェアは、広く流通している3次元データ形式のインポートを可能にし、加工担当者に必要な情報を簡単に取得できるよう設計されています。特に、設計変更箇所の色分けや、穴の中心座標などの詳細なデータが取得できることが大きな魅力です。
NAZCA5
「NAZCA5」は、業界内での累計導入実績が21,000事業所を超える信頼のCAD/CAMソフトウェアです。このシリーズは、NCデータを事前に検証するためのシミュレーションソフトや、NCプログラムの通信機能など多岐にわたる製品ラインナップを提供しており、加工現場の効率化をサポートします。
まとめ
シーセットとゴードーの新しい製品連携は、加工現場のデジタル化を加速し、生産性向上に寄与する新たな時代の幕開けを告げています。今後もこの領域から目が離せません。