越井木材工業が取り組むSDGs実践と国産材の魅力

越井木材工業の取り組み

越井木材工業は、近年の気候変動や森林資源の大切さを意識し、様々なSDGs（持続可能な開発目標）に挑戦しています。特に、国産材を活用したプロジェクト「KISM（キズム）」は、2019年からの取り組みの一環として注目を集めており、2022年には「森林×脱炭素チャレンジ」で林野庁長官賞を受賞しました。

SDGsへの意識

越井木材工業は、温室効果ガスの排出増加による気候変動が深刻な課題となっている中で、全17のSDGsを意識しながら事業を展開しています。特に注目するのは、木材の適切な利用を促進し、森林資源を次世代に継承する「地産外消」モデルの構築です。

「地産外消」とは、地域で生産された木材を積極的に活用し、森に還元することで持続可能な社会の実現を目指す考え方です。越井木材工業は、都市部での木材利用を推進し、再植林に繋げる取り組みを行っています。

国産材プラットフォーム『KISM（キズム）』

越井木材工業は、地域の製材所や大手ビルダーと連携して国産材供給プラットフォーム「KISM」を設立しました。これは、効率よりも「歩留まり」を重視する製材業の新たなモデルを作ることを目的としており、端材を活用したDIY用の資材や外構フェンスの開発を行っています。

このプラットフォームは、国産材の供給を安定させ、持続可能な森林経営を進めるために非常に重要な役割を果たしています。生産工程においても、丸太のサイズに応じた製材を行い、端材を減らすことで歩留まりを向上させています。

DIY向けブランド『K-WOODS LIFE』

越井木材工業は、近年のDIY市場の拡大を背景に、「K-WOODS LIFE」というDIY向け木材ブランドを立ち上げました。このブランドは、プロ仕様の木材をより手軽に、誰でも扱えるように提供しています。特に、日本初の国産サーモウッドをはじめ、腐れやシロアリに強い防腐木材など、幅広い用途に対応した製品を揃えています。

K-WOODS LIFEでは、DIY初心者からプロまで安心して使用できる木材を提供し、さらにYOUTUBEやSNSを通じてDIYのアイデアやヒントも発信しています。これにより、自宅で手軽に木材を活用できる楽しさを多くの人に伝えています。

環境への配慮

越井木材工業の取り組みは、ただ単に木材を販売するだけでなく、森の文化を生活の中に広げることを目的としています。K-WOODS LIFE製品を使ったDIY活動を通じて、木材の利用を促進し、環境改善や森林保全に寄与することが目指されています。このように、自然と人との共存を実現するための持続可能な製品を提供することで、逆にそれを森へ還元するサイクルを作っています。