パナソニックHDとシーベジタブル、海藻養殖による社会課題解決に向けた共同研究開始
パナソニックとシーベジタブル、海藻養殖で未来を拓く共同研究
パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)と合同会社シーベジタブル(以下、シーベジタブル)は、画期的な共同研究に乗り出しました。そのテーマは、海藻養殖を通じた社会課題の解決です。
近年、地球規模の課題として、食糧問題、環境問題、そして生物多様性の減少が深刻化しています。この状況を打開すべく、両社はそれぞれの強みを生かした連携体制を構築。パナソニックHDが持つ高度なロボット技術やIoT技術と、シーベジタブルが持つ独自の海藻養殖技術を融合させることで、持続可能な社会の実現を目指します。
研究のポイント:絶滅危惧種の海藻に着目
今回の共同研究で特に注目されているのが、天然での生産量が激減している「すじ青のり」と「とさかのり」です。かつて高知県四万十川で盛んに生産されていたすじ青のりは、水温上昇の影響で2020年には収穫量がゼロに。一方、栄養価の高いとさかのりも、天然での採取が困難になり、準絶滅危惧種に指定されています。
この2種類の海藻の陸上、海面養殖を成功させてきたシーベジタブルの技術と、パナソニックHDの高度な技術が融合することで、効率的で持続可能な海藻養殖を実現できる可能性があります。これにより、減少傾向にある海藻類の安定供給が期待できるだけでなく、食糧問題の解決にも大きく貢献するでしょう。
目指すはネイチャーポジティブ
本研究は、単なる技術開発にとどまりません。生物多様性の保全・回復を目指す「ネイチャーポジティブ」という概念を具現化しようという、企業としての強い意志が込められています。パナソニックHDは、長年培ってきた製造技術を活かし、環境負荷の低減に積極的に取り組んできました。今回の共同研究は、その取り組みをさらに発展させる重要な一歩と言えるでしょう。
具体的な取り組み
両社は、共同実証契約を締結し、具体的な取り組みを進めていきます。具体的には、海藻の効率的な養殖技術の開発、養殖施設の最適化、そして、養殖された海藻の有効活用方法の検討などが挙げられます。さらに、IoT技術を活用したデータ収集・分析による養殖管理の高度化も目指しています。
今後の展望
この共同研究が成功すれば、海藻養殖は、単なる産業にとどまらず、環境保全と食糧生産を両立させる持続可能な社会モデルの構築に貢献する可能性を秘めています。パナソニックHDとシーベジタブルの取り組みは、日本の未来、そして地球の未来を明るく照らす希望の光となるでしょう。
関連情報
パナソニックのネイチャーポジティブへの取り組み
パナソニックグループにおける海藻の食材試食会
本記事は、プレスリリースの内容を元に作成されています。より詳細な情報は、公式プレスリリースをご確認ください。
会社情報
- 会社名
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パナソニックグループ
- 住所
- 大阪府門真市大字門真1006番地
- 電話番号
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06-6908-1121