ボイット株式会社、シリーズAラウンドで資金調達
ボイット株式会社が開発したAIインカム「VOYT CONNECT」は、特に医療や介護、宿泊、製造業において新たなコミュニケーションプラットフォームとして期待されています。このたび、同社は三菱UFJキャピタル、アイコム株式会社、DEEPCOREの三者からの投資を受け、資金調達を行いました
成長を目指す資金調達の意義
ボイットのミッションは、「現場に活気、世界に元気を。」であり、その実現に向けて、AI技術を駆使した音声コミュニケーションプラットフォームを提供しています。本ラウンドでの資金調達により、以下の4つの重点分野に投資し、事業の拡大を目指しています。
1.
音声AI機能の高度化:各業界に特化した音声AI機能の開発を進めます。
2.
アイコム社との連携強化:無線通信機器とAI技術を融合した次世代通信ソリューションの開発に注力します。
3.
海外展開の準備:プロダクトやオペレーションの整備を進め、グローバル市場へのアクセスを拡大します。
4.
人材確保の強化:業界に精通した営業やAIエンジニアの採用を行い、チームの強化に努めます。
アイコム社との戦略的提携
今回の資金調達を契機に、アイコム社との戦略的提携が強化されます。アイコム社は無線通信分野でのリーダーであり、これまでも製品やサービスの開発を進めてきました。この提携により、両社が持つ技術を活用し、デジタル化の遅れや人手不足という課題解決に向けた次世代通信ソリューションの共同開発が期待されています。
アイコム社のグローバル販売網を利用し、海外市場での協力展開も進めており、医療、介護、宿泊、製造、警備、建設、物流など、様々な業界に新たな価値を提供することが見込まれています。
投資家の期待と今後の展望
今回の出資を担当した三菱UFJキャピタルの新谷氏は、ボイット社の事業成長の機会を促進する重要な役割を果たすことができたとし、各業界での価値提供に向けてサポートを続ける意向を示しました。アイコム社の中岡氏も、無線通信の技術とAI技術の融合により、ユーザーに新たな利便性をもたらす次世代の業務用通信ソリューションの開発を強調しました。
DEEPCOREの尾崎氏は、医療や介護、サービス業界の人材不足という構造的な課題に触れ、ボイットのアプローチがいかに効果的であるかを強調しました。この分野での高い顧客定着率とDX推進への取り組みは、ボイットの今後の成長を期待させる要素です。
ボイット社の進化と期待
ボイット株式会社の代表取締役社長、永冨氏は「現場の課題解決に挑むことが私たちの使命です」と述べ、独自の音声AI技術を駆使して700以上の施設に導入されるサービスへと成長したことを強調しました。今回の資金調達を通じて、音声による現場DXをさらに加速し、より広範な業界へ価値を提供することを目指しています。
ボイット株式会社の今後の展開から目が離せません。彼らがどのようにしてエコシステムを拡充し、さらなる成長を強化していくのか、業界全体が注目しています。
- 社名: ボイット株式会社(Voyt Inc.)
- 所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-51-10
- 代表者: 代表取締役社長CEO 永冨 泰高
- 設立日: 2023年8月4日
- 資本金: 369百万円(資本準備金含む)
- サービスサイト:
Voyt.com