STマイクロエレクトロニクスとTSEが太陽光発電で新たなパートナーシップを締結

STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)とフランスの再生可能エネルギー企業TSEが、太陽光発電のための重要な契約を結びました。この契約は、フランス国内にあるSTの拠点に向けて、およそ43MWの太陽光エネルギーを15年間供給するものであり、2027年から開始される予定です。今回の提携により、STは、フランス国内のさまざまな営業拠点での運営に必要な再生可能電力の確保が可能になります。 STのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、Chouaib Rokbi氏は、この契約を非常に重要なステップとして位置づけており、カーボンニュートラルの達成に向けた取り組みがさらに進むとしています。具体的には、スコープ1、2、3を含む排出量の削減を目指しており、再生可能エネルギーの使用率を100%にすることを目標としています。

TSEが運営する3カ所の太陽光発電所から生成される電力量は、契約期間中に約780GWhに達する見込みです。この提携は、STの研究開発や設計、販売、マーケティングなどの部門での持続可能なエネルギー利用を促進します。

TSEの社長で共同創設者のMathieu Debonnet氏は、フランスのエネルギーの安定性は「行動」と「目標」に基づいていると強調しました。この提携を通じて、産業主権の維持やエネルギーの転換が実現できることに期待を寄せています。また、TSEはすでに多数の企業と契約を結んでおり、その中にはBioMérieuxやLes Mousquetaires、Agrial、Albeaなどが含まれています。

STマイクロエレクトロニクスは、約50,000人の従業員を抱え、包括的なサプライチェーンや最先端の製造技術を有する総合半導体メーカーとして知られています。約20万社を超える顧客及び何千ものパートナー企業と共に、持続可能な社会の実現に向けた半導体ソリューションの開発を進めています。 STの技術は、スマートモビリティやエネルギー管理の効率化に寄与し、2027年末までにカーボンニュートラルを達成されることを目指しています。

一方、TSEはフランスで独立した太陽光発電会社として成長しており、そのバリューチェーンは設計から発電までを自社でカバーしています。2021年にはフランスで第2位の規模となる太陽光発電所を開設し、営農型太陽光発電においても新たなモデルを提供しています。2023年には成長を加速するための資金調達に成功しており、ますますの発展が期待されています。TSEはまた、フランス全土に展開するオフィスと5GWの発電パイプラインを保有し、再生可能エネルギー分野でも存在感を示しています。今後も地域コミュニティへの貢献や持続可能なエネルギーの供給に取り組む姿勢を持っています。

このSTとTSEの提携は、再生可能エネルギーの活用が進む中、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを強化する大きな一歩といえるでしょう。今後の両社の活動がどのような影響をもたらすのか、引き続き注目したいところです。

会社情報

会社名
STマイクロエレクトロニクス
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220

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