治験に対する意識調査:社会貢献の認識と不安が交錯
株式会社QLife(キューライフ)は、治験に関する生活者の意識を把握するため、タワーのLINE公式アカウント登録者を対象にWebアンケートを実施しました。この調査には2,000名の方々が参加し、治験に対するさまざまな認識が明らかになりました。
調査の背景
この調査は、治験情報をあまり求めていない層を対象に行われました。結果として、治験についての認知度は「詳しく知っている/ある程度知っている」が約64%を占めていますが、約36%は「言葉だけ/全く知らない」と回答しています。これが示すのは、治験に対する理解が多様で、特に知識が不足している層が存在することです。
治験のイメージとその多様性
治験に対する最もポジティブなイメージは「医療の進歩に貢献できる」とされ、これは約30.7%の回答者によって支持されています。一方で、ネガティブな印象として「実験台になる感じ(23.2%)」や「副作用が怖い(19.2%)」も上がっており、期待と不安が共存していることがわかります。これは、特に若い年代では「自分が実験台になる感じ」が強調される傾向があり、年齢が上がるにつれて「貢献できる」というイメージが強くなることが示されています。
治験参加経験者の意見
興味深いことに、約10.3%の回答者が治験に参加した経験があると述べ、そのうち99.1%は再参加を希望しています。この結果は、治験に対する不安を克服するものとして、実際に参加した経験者の信頼を示しています。
一方で、治験に参加しない理由として最も多かったのは、副作用への懸念でした。これにより、副作用に関する情報提供が今後の課題として明らかになりました。また、治験自体の知名度が低いことも参加をためらわせる要因とされています。認知促進は、治験の円滑な実施に不可欠です。
情報源について
治験の情報源として最も信頼されているのは「医師・病院からの説明」であることが調査から判明しました。次いで、SNSやWebサイトも情報源として利用されています。医療機関や信頼できるメディアからの情報提供は、大切な役割を果たしています。
まとめと今後の取り組み
QLifeは調査の結果を踏まえ、治験の認知向上と正しい理解の促進に取り組んでまいります。安全性や副作用に関するコンテンツの整備や、治験参加者の体験談を通じて、一般の方々に治験についての心配を解消するプリプロジェクトを強化します。また、オンライン説明会や啓発資材の制作など、治験に対する理解を深める取り組みを推進していきます。
治験は新薬開発にとって欠かせないものであり、生活者の理解と安心感が得られるよう、さらなる努力を続けます。今後のQLifeの取り組みにぜひご注目ください。