岡山・蒜山の酪農支援プロジェクトがクラウドファンディング開始！

岡山県に位置する蒜山地域は、その豊かな自然と共に酪農業が盛んです。この地で展開されるドッグフードブランド「ドットわん」は、愛犬のためだけでなく、地域の酪農家を応援するための新たなプロジェクトを始めます。6月13日から、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で募集が開始されたこのプロジェクトは、コスト面で利用が難しいオスのジャージー仔牛肉を含む愛犬用おやつの開発を目指しています。

「＃ドッグフードにできること」への第一歩

この取り組みは「＃ドッグフードにできること」というキャンペーンの一環で、これまで見過ごされがちだったオスのジャージー仔牛肉の価値を広めることを目的としています。国内での認知度が低いこの肉を適正価格で仕入れ、愛犬用おやつとして販売することで、地域の酪農家を経済的に支援する仕組みを築きます。この動きによって、愛犬には美味しいおやつを、酪農家には安定した収益をもたらすことが期待されています。

クラウドファンディングの背景

蒜山地域は、栄養価の高い乳製品を生み出すジャージー牛が多く飼育されています。全国で約12,000頭がいるジャージー牛のうち、約1,400頭が蒜山に飼育されています。にもかかわらず、オスのジャージー仔牛は乳牛としての未来を持たず、肉牛として育成することが困難な状況にあります。これにより、酪農家は生産コストの圧迫や市場での価値の低さに悩まされてきました。

経済的な問題

ジャージー牛のオス仔牛は、太りにくいため生産コストが高くつき、その上、飼料や光熱費の高騰も影響しています。酪農経営は厳しさを増す中で、オス仔牛を肉牛として育てることが採算に合わなくなり、経営を圧迫しています。結果、年間50～60頭のオス仔牛が生まれても、その多くが無駄にされてしまう現実があるのです。

「ドットわん」の新たな挑戦

「ドットわん」は、2025年におかやま酪農業協同組合からの相談を受けて、オス仔牛をペットフードとして活用するプロジェクトを始めました。この取り組みは、行き場のない命を活かし、酪農家を支えながら、愛犬に最高の食 experience を提供する挑戦でもあります。クラウドファンディングを通じて集めた資金は、犬用おやつの開発・製造に使われる予定です。

商品概要

現在、試作中の製品には、ジャージー仔牛肉のやわらか煮や手焼きせんべいがあります。無添加のポリシーに基づき、シンプルで安心して与えられるおやつを追求しています。特に、やわらか煮は肉汁が溶け出したスープが豊富で、食欲がない時や水分補給にも最適です。

クラウドファンディングの詳細

プロジェクトの実施は6月13日から始まり、8月11日まで続きます。目標額は100万円で、資金は犬用おやつの開発と製造費に使われます。どのようにして酪農家の支援につながっていくか、私たちも注目していきたいと思います。

このプロジェクトを通じて、蒜山のオスのジャージー仔牛を活用することができれば、地域の酪農業の未来も明るいものになるに違いありません。ぜひ、皆様の支援をお願い致します。