介護現場の生産性向上
2024-06-25 11:29:47

介護現場の課題解決にテクノロジーを! 奈良県で介護事業所の働きがいと生産性向上を支援するプロジェクト始動

介護現場の課題解決にテクノロジーを! 奈良県で介護事業所の働きがいと生産性向上を支援するプロジェクト始動



日本の高齢化は加速し、介護ニーズは増加の一途を辿る一方、労働力人口は減少しています。この深刻な状況下、介護サービスの質を維持し、介護職員の働きがいを向上させるためには、テクノロジーを活用した生産性向上が不可欠です。

株式会社TRAPEは、2017年から介護分野の生産性向上のためのさまざまな国の施策づくりの中心的な役割を担い、ウェルビーイングに溢れた介護事業所を創出するために、「生産性向上」「働きがい向上」「リーダー育成」の3つを同時に実現できる生産性向上伴走支援サービス「Sociwell(ソシウェル)」を展開しています。

この度、TRAPEは令和6年度厚生労働省「介護ロボット等の開発・実証・普及広報のプラットフォーム事業(以下PF)」において、PF奈良相談窓口における業務アドバイザー業務委託契約を公益財団法人介護労働安定センター奈良支部様と締結しました。

# PF事業とは?



PF事業は、介護現場における生産性向上を推進するために、介護ロボットやICT等のテクノロジー導入を促進する取り組みです。全国にPF相談窓口を設置し、介護事業所や介護ロボット開発企業が開発から活用までを相談できる体制を構築しています。

また、介護ロボットの評価・効果検証を行うリビングラボや関係機関のネットワーク形成、実証フィールドの整備などを行い、介護ロボットの開発・実証・普及を加速化することを目指しています。

# 奈良県における取り組み



TRAPEは、PF奈良相談窓口の全面的なバックサポートを行い、以下の取り組みを推進します。

1. 相談窓口の体制整備: 介護報酬改定に伴い、介護事業所から経営や現場マネジメントに関する多岐にわたる相談が寄せられることが予想されます。TRAPEは、PF相談窓口をバックサポートし、各種助言を行うほか、必要に応じて事業所との直接的な対話を行います。
2. 研修会の実施: 7月には奈良県内の介護事業所向けに、生産性向上に関する研修会を開催します。本取り組みへの理解を深め、具体的な取り組み方法を学ぶ機会を提供します。年度末には、伴走支援を行なったモデル事業所の成果発表会も予定されています。
3. 業務アドバイザーによる導入支援: 研修会に参加した事業所のうち、3事業所に対して直接的な生産性向上への伴走支援を実施し、モデル事業所の創出を目指します。
4. ネットワーク構築: 奈良県の介護人材環境、事業所の状況、超高齢社会の在り方などについて、より良い未来の可能性を追求するために、関係機関との対話と実践を重ねる協議会の企画デザイン、運営、ファシリテーションを行います。

# 介護業界における生産性向上の重要性



介護業界では、生産性向上という言葉が適切ではないと捉えられることもありますが、TRAPEは、超高齢社会において高齢者一人一人の人生を豊かにし、介護事業所の職員のウェルビーイングな状況を創り出すことが重要だと考えています。

介護における生産性向上とは、単に業務を効率化することではなく、“介護の価値を高める”ことです。現場のマネジメントを構築し、効率的な運営とサービスの質向上を目指し、最終的には利用者の満足度を高めることが重要です。

テクノロジーは手段であり、経営者、ミドルリーダー、現場職員がテクノロジーを活用して何を生み出したいのかを明確にし、現場の課題や目指す姿に合わせて運用する必要があります。そのためには、日々の対話が不可欠です。

# TRAPEのこれまでの取り組み



TRAPEは、2017年から厚生労働省の「生産性向上ガイドライン」作成に携わり、全国セミナーを4年連続で開催してきました。また、地域版介護現場革新会議において熊本県と連携し、事務局運営、プロジェクト全体のグランドデザイン、実際の施設に対する伴走支援などを行ってきました。

これまで2,500を超える介護事業所の経営者やミドルリーダーとの対話を通して、多くの知見と実績を積み重ねてきました。

# 目指す未来



TRAPEは、本事業を通じて、PF奈良相談窓口様と協働し、奈良県内の介護事業所に介護の新たな可能性を生み出し、未来につながる事業にしていきたいと考えています。

介護現場の課題解決に向けた新たな一歩:テクノロジーと人材育成の融合



この記事を読んで、日本の介護現場が抱える課題の深刻さと、それを解決するためにテクノロジーと人材育成を組み合わせた取り組みが重要であることを改めて認識しました。

特に印象的だったのは、TRAPEが提唱する「介護における生産性向上とは、単に業務を効率化することではなく、“介護の価値を高める”こと」という言葉です。単に業務効率を上げるだけでなく、利用者の満足度を高め、介護職員の働きがいを高めるという、より人間味あふれる視点が重要であることを示しています。

また、TRAPEは、テクノロジー導入だけでなく、経営者、ミドルリーダー、現場職員との対話を重視することで、現場に合わせたテクノロジー活用を実現している点も素晴らしいと感じました。テクノロジーはあくまでも手段であり、それをどのように活用するのか、現場のニーズを理解し、職員と連携していくことが重要です。

今回のPF奈良相談窓口における取り組みは、介護現場の課題解決に向けた新たな一歩となるでしょう。TRAPEの豊富な経験と専門知識、そして現場との密な連携によって、奈良県内の介護事業所の生産性向上と働きがい向上に大きく貢献してくれることを期待しています。

今後、TRAPEがどのような取り組みで介護現場を支援していくのか、注目していきたいと思います。

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