喜界町、脱炭素化に向けた包括連携協定を締結!ゼロカーボンアイランド実現へ
鹿児島県喜界町は、千代田化工建設株式会社、株式会社三井住友銀行、三井住友ファイナンス&リース株式会社の3社と、地域脱炭素ビジョン推進と地域活性化に向けた包括連携協定を締結しました。
喜界島は、鹿児島と沖縄本島の間に位置する奄美群島の一つ。10万年の歳月をかけて隆起とサンゴ礁の形成を繰り返し、現在も年間約2mmの速度で隆起を続ける、世界でも希少な島です。豊かな自然環境に加え、黒糖焼酎の製造や日本一のごま生産など、特異な文化を育んでいます。
しかし、近年は地球温暖化の影響で、台風の大型化や集中豪雨の増加など、気候変動による影響が深刻化しています。特に、電力系統が九州本島や奄美大島と接続されていない喜界町は、エネルギーや生活物資の多くを島外に頼っており、気候変動の影響を受けやすい状況です。
また、人口減少も課題として挙げられます。昭和60年以降、人口減少傾向が続き、公共インフラの不足や地域経済の活性化が課題となっています。
こうした課題を解決するため、喜界町は今回の連携協定を通じて、以下の取り組みを進めていく方針です。
再生可能エネルギーの導入・普及: エネルギー利用効率の向上と、地域活性化・町民の利便性向上を目指します。
地域特性を活用した事業: 喜界島の魅力を活かした事業を創出し、地域経済を活性化させます。
脱炭素化・災害レジリエンス強化: 地域全体で脱炭素化を進め、災害への備えを強化します。
公共交通の充実: 脱炭素化にも貢献する公共交通の整備や改善により、町民生活の利便性を向上させます。
*
官民連携事業の事業化: 官民連携による事業を推進し、地域活性化を加速させます。
今回の連携協定は、喜界町が抱える課題を解決し、持続可能な島づくりを目指すための重要な一歩となります。地域の電力会社、金融機関、インフラ企業などとも連携し、地域全体で脱炭素化と地域活性化を推進していく予定です。