AIによる悩み相談サービス、賛否分かれる現実とは
最近、心の悩みを持つ方々を対象にした調査結果が発表されて注目を集めています。カウンセリング事業を展開する株式会社Trinity questが実施したこの調査では、1,000人の男女を対象に「悩みを抱えているか」「相談相手がいるか」「AIを利用した悩み相談サービスに対する見解」などを問いました。
調査結果の概要
調査の結果、67.2%の参加者が何らかの悩みを抱えていると回答しました。
内訳としては、深い悩みを抱えているとする声が28.5%、軽微ではあるが悩みを持つ方は38.7%というものでした。一方で、特に悩みがないと感じる参加者は32.8%に達しています。これは約3人に1人が悩みを持たないということを示しています。
さらに悩みを抱えているとした672人に対し、相談できる相手がいないと回答したのは26.9%という結果でした。相談相手がいると回答した人の中では、家族や友人が最も多く、85%が「家族」または「友人」に話しやすいとしています。
AI相談サービスへの評価
AIによる悩み相談サービスについては、全体の41.8%が肯定的な評価を与えた一方で、58.2%は否定的な意見を持っています。「人に相談する方が良い」との意見が多く、特に「AIには相談したくない」と回答したのは35.2%に上りました。
面白いのは、相談できる相手がいないと答えた人に限ると、「AIには相談したくない」とする意見が58.3%に増加した点です。これは、彼らがAIに対して心理的な抵抗感をいだいていることを示唆しています。実際、AIへの理解が不足している中で、過半数以上がAIを信頼していない結果となりました。
カウンセリングの重要性
調査では、最も相談しやすい相手が家族や友人であるという結果が見られましたが、専門のカウンセラーや医師はわずか1.9%という非常に少数派でした。日本では、カウンセリングへのハードルが高く、一般的に利用されていない現実が浮き彫りになっています。
このことは、AIによる悩み相談の導入が必要であることを示していますが、それ以上にカウンセリングの重要性や、誰でも気軽に相談できる仕組みの確立が求められます。AIとカウンセラーの双方を選択肢として持ち、利用者が自分に合った相談方法を選べるような環境が今後の課題となるでしょう。
AIとカウンセリングの未来
最終的に、AIによる悩み相談サービスは今後の心の支えとなる可能性があります。しかし、現在の調査結果からは、心理的な抵抗感が強く、特に悩みを話せる相手がいない方々に対するアプローチが重要であることもわかりました。今後は、AIやカウンセラーとの相談が身近なものとして受け入れられるようなPR活動が期待されます。
会社概要
株式会社Trinity questでは、カウンセリングを通じて一人ひとりの心の悩みの解決に寄与します。私たちの目指すのは、すべての人が自らの悩みを堪えずに相談できる時代です。心の悩みを少しでも軽くしたいと考えている方は、ぜひ私たちにご相談ください。