情報通信業界の新入社員、成長意欲旺盛!専門職志向も高まる一方、企業への長期勤続意向は低く転職意向も高い傾向
組織開発・人材育成支援を手掛けるALL DIFFERENT株式会社(旧株式会社ラーニングエージェンシー)は、2024年入社の新入社員4,761人を対象に「新入社員意識調査」を実施しました。
その結果、情報通信業界の新入社員は、他の業界と比べて高い成長意欲を持つ一方で、入社した企業で長く働き続けたいと考える割合は低いことが明らかになりました。
成長意欲と専門職志向
調査では、6割の新入社員が「自己成長」を仕事で成し遂げたいと回答し、成長意欲の強さが示されました。また、将来のキャリア志向では、「専門性を極め、プロフェッショナルとしての道を進みたい」がトップで32.4%となり、他業種よりも5.5ポイント高い結果となりました。
これは、情報通信業界が常に変化し続けるダイナミックな環境であり、新入社員は自身も成長し続けなければ生き残れないという意識を持っていることを示唆しています。
勤続意向と転職意向
一方で、入社した企業で働き続けたいと回答した割合は52.4%と、他の業界と比べて11.1ポイント低く、転職を視野に入れている新入社員が多いことがわかりました。
この傾向は、情報通信業界の競争が激化し、転職によるキャリアアップや新たな挑戦を求める人が増えていることを反映していると考えられます。
企業が取り組むべき課題
情報通信業界の新入社員の意識を踏まえ、企業は以下のような課題に取り組む必要があるでしょう。
1.
成長意欲に応えるような業務アサイン: 新入社員の成長に繋がるように、意図的・計画的・継続的に業務を任せることが重要です。また、上司や先輩からの適切なフィードバックも不可欠です。
2.
働き続けたいと思えるような職場づくり: 働きやすい環境はもちろんのこと、良好な人間関係を構築できる風土づくりが重要です。新入社員が企業の魅力を感じ、長く働き続けたいと思えるような職場環境を提供することが求められます。
まとめ
情報通信業界の新入社員は、成長意欲と専門職志向が強く、自身のキャリア形成に対して積極的な姿勢を持つ一方で、企業への長期勤続意向は低く、転職意向も高い傾向が見られました。企業は、新入社員の意識変化を理解し、適切な育成と職場環境を提供することで、優秀な人材を獲得・育成し、企業の競争力を強化していくことが重要です。