愛知県小牧市とクラッソーネが空き家対策で協定を締結し地域の未来を拓く

愛知県小牧市とクラッソーネが空き家対策協定を締結

解体工事DXプラットフォーム「クラッソーネ」を運営する株式会社クラッソーネ（愛知県名古屋市）は、愛知県小牧市との間で「小牧市における空き家対策に関する協定」を結びました。この協定は、全国的にも深刻な問題となっている空き家の増加を受けて、安全で安心できるまちづくりを実現することを目的としています。これにより、当社は146の自治体と連携し、全国での人口カバー率は18.7％、特に愛知県内では15.4％に達しました。

協定の背景と重要性

近年の総務省による調査（令和5年住宅・土地統計調査）に基づけば、日本全国の空き家数は900万件にものぼり、空き家率は過去最高の13.8%を記録しています。愛知県においても、所持住宅366万5000戸に対し空き家は43万3000戸、空き家率は11.8%を超え、これは平成30年度からの調査の中でも増加傾向にあるとのことです。特に小牧市においては「小牧市空家等対策計画」を策定し、「発生抑制」「利活用促進」「適切な管理」「管理不全空き家の解消」の4つの方針を掲げています。

小牧市は人口減少、少子高齢化に伴い、適切に管理されていない空き家が地域住民に与える影響が懸念されています。放置されている空き家は、倒壊や衛生面でのリスクを引き起こし、これが地域住民の生活環境の悪化につながっています。そこで、当社の「クラッソーネ」は、全国にある2200社以上の専門工事業者と施主を向けてマッチングサービスを提供しており、過去には16万件以上の利用実績があります。

協定による取り組み内容

今回の協定締結に基づき、以下の取り組みが行われます：

- 解体費用シミュレーター「すまいの終活ナビ」の提供

このサイトを利用することで、解体費用や土地売却の概算価格を簡単に知ることができます。

- 空き家価値査定シートの活用

空き家に関する情報をもとに、管理コストや解体費用を明示したレポートが作成されます。

- 空き家関連のフライヤー配布

所有者に向けて、空き家解体の進め方に関する情報を提供します。

- 市民や所有者からの相談対応

当社が提供する情報やサービスを活用し、地域における空き家対策を強化します。

代表者のコメント

小牧市長の山下史守朗氏は「空き家の管理ができていない現状が地域課題の一つ」と語り、協定が空き家の解消に向けた重要なステップになることへの期待を表明しました。

一方、クラッソーネのCEO 川口哲平氏は、この連携協定を「街の循環再生文化を育む」とするビジョンの一環として位置付けており、IT技術を駆使することで地域の住環境を改善する意向を示しています。

課題の解決に向けた新たなステップ

「すまいの終活ナビ」と「空き家価値査定シート」は、空き家の問題解決に向けた画期的なツールとなることでしょう。これらの取り組みを通じて、地域ごとの空き家問題が解消されることが期待されます。小牧市の市民にとっても、住みやすい環境に向けた新たな希望となることでしょう。

小牧市の概要

小牧市は愛知県の北西部に位置し、名古屋市からも近距離にあります。交通の便が良く、広域交通の結節点にあることから、今後の発展が期待されます。市のスローガン「こども夢・チャレンジNo.1都市」とは、子どもを中心に世代を超えた共生を目指すものです。

地域住民一人一人がより良い生活を送るために、クラッソーネと小牧市の連携が引き続き注目です。