薬局DXが迎える新たなステージ
株式会社OZと株式会社mediLabは、最新のAI技術を駆使した新しい薬局運営モデルの開発に取り組んでいます。彼らは、AI処方箋入力支援サービス「まもる君」と、遠隔入力支援プラットフォーム「Pas-IS(ぱしーず)」の連携を通じて、薬局業務の最適化を図ります。この取り組みは、全国400店舗を展開するアイセイ薬局の一部店舗での実証トライアルを経て、現場での実用性を検証します。
薬局業界が直面する課題
調剤薬局業界では、慢性的な人材不足や地域差のある人員配置、店舗ごとの業務量格差といった問題が横行しています。これまで業界は、第一世代として「紙業務のデジタル化」、第二世代として「AIによる業務自動化」を進めてきました。しかし、AI技術が進化した現代においても、処方箋入力業務には最終確認や補正を行うための人的な判断が欠かせません。また、AIによる効率化だけでは店舗毎の繁閑差や人不足の問題を解決するのは難しいのが現状です。
新たな発想が求められる
この状況を反映し、株式会社OZと株式会社mediLabは、今後の目標を「AIか、人か」という二者択一の概念から、「AIと人をどのように最適に配置するか」という新しい視点へと転換しています。この新たな薬局運営モデルでは、AIによって自動化できる業務をAIに任せ、人手が必要な部分を人が担うとしています。これにより、業務は店舗に束縛されることなく、法人全体で最も適した場所に流れます。
本連携の具体的内容
今回の連携においては、まず「まもる君」が処方箋情報の読み取りと入力支援を行い、その後の確認業務はPas-ISを使って、遠隔地から医療事務のスタッフが行います。このプロセスによって、以下のような効果が期待されています。
- - AIによる入力業務の効率化
- - 入力品質の向上
- - 店舗間での業務平準化
- - 法人内での人財の有効活用
- - 人手が不足する地域での薬局運営支援
- - 遠隔地の人財に新たな働き口を提供
このような多くの利点がある取り組みは、業界全体に新しい風を吹き込むことでしょう。
新たな「店舗最適」からその先へ
従来、薬局業界では各店舗が独自に必要な人員を確保し、効率化を進める「店舗最適型」の運営が主流でした。しかし、近年ではチェーン薬局が法人内での人財を有効活用する「法人最適化」の考え方が広がりつつあります。そして、今回の取り組みはその先の「法人全体で最適な業務運営を実現する」ことを目指しています。
最も重要なのは、「どの店舗に人がいるか」ではなく、「法人全体で業務をどのように流すか」という視点です。このようにして、場所に依存しない新しい業務運営を実現することで、薬局経営の持続可能性を高めることが期待されています。
アイセイ薬局における実証トライアルの詳細
この新たなモデルの有効性を確かめるため、株式会社アイセイ薬局では実証トライアルを開始します。トライアルでは、AIを活用した入力業務の効率化、遠隔入力体制の実運用検証、店舗間業務負荷の平準化など、さまざまな要素について評価を行います。この実証は、単なるシステムの連携検証にとどまらず、次世代の薬局モデルへの期待を寄せています。
AIと人の協働が描く未来
OZとmediLabは、AIが人を単に置き換えるのではなく、AIと人がそれぞれの得意分野で活躍する未来を目指しています。患者対応や専門的な判断が求められる業務は人が担い、反復的な業務はAIが負担するといった役割分担が重要です。そして、この業務を法人全体で最適に配置することで、真の意味での持続可能な薬局経営と地域医療の発展を目指していきます。
会社紹介
東京大学発のヘルスケアAI企業で、医療現場の煩雑さを削減し、より本質的なケアに集中できる環境を実現することを目指しています。
公式サイト
「夢の実現」を目指し、保険薬局向けソフトウェアの開発を通じて新たな価値を創造しています。
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