肺癌治療の新展開
2025-02-06 15:30:01

理研ジェネシス、肺癌治療向け遺伝子検査の新承認を申請

理研ジェネシスが提案する新たな肺癌治療の可能性



株式会社理研ジェネシスは、肺癌治療における遺伝子検査に関して、重要な発表をしました。抗悪性腫瘍剤であるローブレナⓇ(一般名:ロルラチニブ)のコンパニオン診断薬としての新たな承認申請を、厚生労働省に行ったのです。この申請が承認されることにより、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者への治療機会がさらに広がることが期待されています。

AmoyDx®肺癌マルチ遺伝子PCRパネルという製品



今回の申請に関連する製品は、AmoyDx®肺癌マルチ遺伝子PCRパネルです。この製品は、非小細胞肺癌での7つのドライバー遺伝子、すなわちEGFR、ALK、ROS1、BRAF、MET、KRAS、RETを対象とした体外診断用医薬品です。リアルタイムPCR法を用い、一度の測定でこれらの遺伝子を同時に検査することができます。

この7種類の遺伝子のマルチプレックス検査により、治療に必要な適応判定が迅速に行えるようになります。そして、現在では16の抗悪性腫瘍剤の適応判定を行う補助として、既に承認を受けています。

コンパニオン診断薬の意義



コンパニオン診断薬とは、医薬品の効果や投与量を事前に予測するために、個々の遺伝子情報やバイオマーカーを調査する体外診断用医薬品のことです。このアプローチにより、患者さんにとって最適な治療法や薬剤を選びやすくなるため、ますます注目されています。

理研ジェネシスの背景



株式会社理研ジェネシスは、2007年に設立され、最先端の遺伝子解析技術やバイオインフォマティクスを駆使した各種解析サービスを提供しています。この企業は、個別化医療に特化した技術や経験を持つ日本の企業のひとつです。

理研ジェネシスは、国立研究開発法人理化学研究所との共同によって設立され、多様なパートナーと協力しながら、医療現場に求められる遺伝子検査を実用化することを目指してきました。

未来への期待



今回の製品の新たな承認申請が承認されれば、ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌に対する治療法がさらに進展し、より多くの患者が恩恵を受けられることになるでしょう。理研ジェネシスの取り組みは、今後の医療において、より多様な選択肢を提供する重要なステップとなるに違いありません。

さらなる詳細については、理研ジェネシスの公式ウェブサイトをご覧ください。また、本件に関するお問い合わせは、理研ジェネシスのマーケティング部までお気軽にどうぞ。


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会社情報

会社名
株式会社理研ジェネシス
住所
東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー8階
電話番号

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