感染症対策の新デザイン
2023-04-07 14:07:04
ミラノデザインウィークで発表!デザインで心地よくする感染症対策の新たな試み
ミラノデザインウィークに登場する新たな提案
今年の4月、イタリア・ミラノで行われるデザインウィークに、感染症対策や防災をテーマにしたプロジェクト「NEW NORMAL NEW STANDARD」が参加します。このプロジェクトは、現在の世界情勢を踏まえ、日常生活を豊かにするためのデザインのあり方を研究し、実践することを目的としています。
プロジェクトの背景
「NEW NORMAL NEW STANDARD」は、2020年に新型コロナウイルスが日本に上陸したことを契機に生まれました。その頃、感染症対策が急務とはいえ、実際には空間の質が脅かされ、居心地が悪化することが多々ありました。このような状況の中、同じ課題に共感するデザイナーたちが集まり、効果的な対策を取り入れつつも心地よい環境づくりの提案がなされました。
これまでに、東京と大阪で計3回の展示が行われており、2022年のテーマは「心地よい備えのデザイン」でした。この展示では、戦争や自然災害の影響を受ける中で、心の平穏を保ちながら備えるための方法を提示しました。特に、余計なストレスを感じずに備えることに焦点が当てられました。
ミラノデザインウィークでの発表
2023年4月18日から23日まで、ミラノのIsola Design Districtにて開催されるこの展示では、これまでの成果に加え、新しい作品も発表されます。会場では、NBCメッシュテックの革新的なメッシュ素材を使用し、その運搬・保管に利用される紙管を活用した空間構成が計画されています。
これまでの受賞歴
プロジェクトで発表された作品の中には、多くの賞を受賞したものも含まれています。例えば、2020年の初回では、江口海里がデザインした消毒液スタンド「SUBMARINE」がグッドデザイン賞を受賞しました。続く2021年には、中込明がデザインした「Object Ⅱ」がA' Design Awardで金賞を獲得しました。2022年には、伊澤真紀が制作したパラシュートコードを用いた「paraWARAJI」が注目を集め、災害時に特に有効なアイテムとして話題となりました。
新作とデザインの魅力
今回新たに展示される作品は、秋山かおりと片岡屏風店による「360 BYOUBU」です。この小型の屏風は、日本の伝統的な和紙蝶番を使用し、災害時にはろうそくや懐中電灯の光を柔らかく拡散させる機能を持ちます。このように、デザインがもたらす心地よさや安心感を体験することができます。
プロジェクトの意義
「NEW NORMAL NEW STANDARD」は、物と空間との関係性を見直し、デザインを通じて不安な日常を少しでも豊かにしようとする試みです。心地よさを追求する中で、感染症対策や備えの重要性を再確認し、新たな生活様式を支えるディテールが明らかにされています。
このプロジェクトは、引き続き私たちの日常に寄り添い、デザインの力でより良い環境を実現するために貢献していきます。ぜひ、ミラノデザインウィークでの展示をお見逃しなく!
会社情報
- 会社名
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soell株式会社
- 住所
- 東京都中央区湊3-5-2-3F
- 電話番号
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