東京・虎ノ門で開催されたワインオークションの大盛況の舞台裏

2025年6月7日と8日の2日間、東京・虎ノ門で行われた『Top Lot』の第18回ワインオークションは、過去最大規模の成功を収めました。このイベントでは、出品ロット数が1,712点に達し、落札予想価格下限合計が2億5,000万円以上。最終的な落札総額は驚異の3億6,056万5,250円（手数料を含む）に上り、落札率も96.79％という素晴らしい結果を呈しました。

今回のオークションで特に注目を集めたのは、ブルゴーニュの名門ワイナリー、ドメーヌルロワの多くの逸品です。特に「世界で最も高価なワイン」として知られるミュジニーや、マダム・ルロワが個人で運営するドーヴネのワインが高い人気を誇り、95％以上が落札されるという快挙を達成しました。これにより、ワインファンの注目が再びブルゴーニュに集まりました。

また、人気漫画『マリアージュ～神の雫最終章～』に登場したことで話題を呼んでいるジャッキートルショーマルタンのクロドラロシュ（2002年）も出品され、ハンマープライス640万円（手数料込み736万円）で落札されました。このワインは特に注目され、コレクターたちの間での競争を引き起こしました。

夏が近づくにつれて人気が高まるシャンパンも400本以上が出品され、その多くが予想価格を上回る結果となりました。加えて、ボルドー品種のワインも安定した人気を誇り、５大シャトーやディケム、ペトリュスといった名品が多数落札されました。

このオークションでは、出品された多くのワインが高い入札を受ける中での競りが繰り広げられ、出品者と買い手の熱気が会場を満たしました。参加者たちは、お気に入りのワインを手に入れるために熱心に競り合い、全体の落札率は驚異の96％を記録しました。

〓主な落札商品〓

- LOT432: クロドラロシュ (ジャッキートルショーマルタン) 2002

落札価格: 7,360,000円
落札予想価格: 5,800,000～8,800,000円

- LOT644: ミュジニー (ドメーヌルロワ) 2012

落札価格: 4,025,000円
落札予想価格: 3,500,000～6,000,000円

- LOT787: ロマネコンティ (ドメーヌドラロマネコンティ) 2010

落札価格: 3,450,000円
落札予想価格: 2,200,000～3,800,000円

- LOT1506: シャトーディケム (ソーテルヌ) 1869

落札価格: 2,012,500円
落札予想価格: 1,000,000～1,700,000円

日本を代表するワイン・ウイスキー研究者をアドバイザーに迎えた『Top Lot』は、これまでのオークションから出品ロット数が5倍以上、落札額も4倍以上に増加し、国内外から多くの支持を受けてきました。質の高いオークションが数多くのワイン愛好家に喜ばれ、さらなる発展が期待されます。今後のオークションもぜひ注目していきたいところです。