2024年10月10日、株式会社DINOS CORPORATIONと長岡造形大学が共同で進めるプロダクトデザイン産学連携プロジェクトにおいて、学生による商品企画のプレゼンテーションが行われました。今回のプレゼンには、同大学のデザイン学科に在籍する7名の学生が参加し、それぞれ独自のアイデアを発表しました。
プロジェクトは、学生が実際の商業環境で商品開発を経験し、社会で求められるスキルを身につけることを目的としています。学生たちはディノスのお客様のニーズに基づき、新商品の企画に取り組み、厳しい条件のもとでの製造に関する様々な側面を考慮しながら、実践的な知識や技術を身につける機会を得ました。
最終的に選ばれた4つの企画は、商品のデザインだけでなく、価格設定やターゲット、素材選びなど様々な要素を含むものです。これらの商品はディノスでの販売が見込まれ、今後の展開が期待されます。選ばれた企画の中には、玄関と洗面所で使えるコートハンガーや、サイドテーブル付きのポールハンガーなど、斬新なアイデアが揃っています。
その中でも特に注目すべきは、各デザインが“Z世代”の視点からの発想を活かしていることです。学生たちは、ユーザーのニーズに沿った商品デザインを行い、ディノスの品質基準に適合させるために多くの努力を重ねました。プレゼンテーション当日は、多くの関係者が見守る中で学生たちのクリエイティブな発表が行われたため、緊張感と期待感が入り混じる場面も見受けられました。また、プロジェクトには協力企業も参加しており、学生たちは実際の製造現場についての知識を深めることができました。
デザイン学科の教授や企業の担当者は、学生の取り組みや提案について高評価をしつつ、商業的な視点の重要性を強調しました。特に、商品としての体験価値をどのように顧客に伝えるかが今後の課題であるとの指摘もありました。
今後、このプロジェクトの第2フェーズでは、選ばれた4つの企画がさらに磨かれ、最終的な販売に向けたデザイン調整や試作品制作、プロモーション戦略の立案が進められます。学生たちはこの過程に参加することで、実際のビジネス環境に近い形で商品開発の流れを学び、未来のデザイン界における力強い人材へと成長していくことを目指しています。
長岡造形大学とDINOSの産学連携プロジェクトは、学生たちのクリエイティビティを引き出し、社会に求められるデザインの実践力を育成するための重要な機会であると言えるでしょう。今後の展開に乞うご期待です。