公益財団法人日本対がん協会は、2024年度「がん検診研究助成事業」の公募を開始しました。募集期間は9月30日までです。コロナ禍で減少したがん検診受診者数は回復傾向にあるものの、依然として課題は山積しています。国の第4期がん対策推進基本計画では、がん検診受診率60%という目標が掲げられていますが、その実現には更なる取り組みが必要です。
本助成事業は、こうした課題の克服に向けて、がん検診に関する基礎・臨床研究から、普及啓発に向けた手法の開発、社会調査まで、幅広い分野の研究を支援することを目的としています。
助成対象となる研究分野は以下の3つです。
分野1:基礎研究(がん検診技術の開発に向けた基礎研究等)
分野2:臨床研究(がん検診研究の基礎から臨床への橋渡し的な研究等。企業が実施する治験等は対象外ですが、医師主導治験は対象とする)
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分野3:がん検診の受診率や質の向上、普及啓発に向けた手法の開発、社会調査等
助成金額は1件あたり最大500万円で、総額2000万円です。研究が複数年にわたる場合は、年度ごとに申請することができます(最長3年)。
申請資格は、日本国籍を有し、国内の大学や研究機関、医療機関、対がん協会支部に所属する研究者及び医療従事者です。ただし、過去3年以内に喫煙に関係する団体から助成を受けた者は除かれます。
本助成事業への応募を検討されている方は、日本対がん協会のウェブサイトで詳細を確認し、締め切りまでに申請書を提出してください。がん検診の質向上と受診率向上に貢献する研究をぜひ応募してください。