岡山大学が取り組む国際バーチャル交流プログラム
国立大学法人岡山大学は、ウクライナのキーウ工科大学との国際バーチャル交流プログラム「Peace Through Virtual Exchange」を2025年5月21日と6月4日に実施しました。このプログラムは、平和と共感をテーマにした学びの場であり、平和教育とメディア・リテラシーに関する重要な取り組みです。
プログラムの概要
この交流プログラムは、岡山大学の学術研究院共通教育・グローバル領域に属するSusan Meiki講師とTim Cleminson准教授が主導しています。国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関連する教育プログラムとして位置づけられ、特に目標4.7「持続可能な開発のための教育」と目標16「平和と公正をすべての人に」に基づく取り組みです。
プログラムには、文学部、経済学部、薬学部、そしてグローバル・ディスカバリー・プログラムに所属する学生約20人が参加し、「対立的な言語の削減と平和構築」をテーマに学びを進めました。学生たちが共に国際チームを組み、報道における言葉の使われ方が対立や偏見にどのように影響するかを探求する活動が行われました。
実際のワークショップ
第2回ワークショップの日には、ウクライナでの空爆の影響を受けた学生が防空壕から参加する事態が発生しました。その中で、ミャンマー出身の学生が自身の国の報道事情を共有し、参加者全員が平和教育の重要性を痛感する場面もありました。こうした経験を通じて、国を越えた理解と共感が深まる様子が伺えました。
今後の展望
岡山大学では、このプログラムのさらなる国際的広がりを目指し、ブラジルのマリンガ州立大学からの学生参加も計画しています。地域中核・特色ある研究大学として、岡山大学の活動は地域社会と国際社会との架け橋となることが期待されています。
この大胆な取り組みを通じて、学生たちは平和の大切さや、多様性の尊重について学び、実践することができるでしょう。岡山大学の今後の動きに注目が集まります。プログラムの取り組みは、未来の社会を築くための重要な一歩であり、学生たちにとっても貴重な経験となることは間違いありません。
更なる情報は、
岡山大学公式ウェブサイトにてご確認ください。