京セラが取り組むSTEM職場体験プログラム
京セラ株式会社が参与する「Girls Meet STEM Career」という職場体験プログラムは、中高生女子を対象にSTEM(科学、技術、工学、数学)領域の職業の魅力を伝える画期的な取り組みです。このプログラムは、公益財団法人山田進太郎D&I財団が主催し、ダイバーシティを推進する重要な一環として位置づけられています。
背景と目的
日本では、STEM分野における女性の進学率と従事率がOECD諸国の中で低い水準にあります。このことは、将来的な人材不足や多様性の欠如という問題につながりかねないため、京セラは企業としてこの課題に対して積極的にアプローチしています。目指すのは、社員一人ひとりが自分の個性や価値を活かせる職場環境を実現し、挑戦し成長し続ける企業の成長です。
このプログラムを通じて、女子中高生にSTEMの重要性と、その知識を活かせる職業の魅力を伝え、キャリア選択の幅を広げることを目指します。特に、今後の社会において求められる多様な人材の育成に寄与したいという思いがあります。
プログラムの内容
「Girls Meet STEM Career」では、オフィスや工場、研究所を巡るツアーや、オンラインでの座談会を実施します。具体的には、2024年の8月23日に京セラの本社で、12月には鹿児島国分工場内の研究施設「きりしまR&Dセンター」でのオフィスツアーが予定されています。また、2024年9月からは計4回のオンライン座談会を開催し、企業で働く女性社員との直接交流を通じてリアルなキャリア体験を学ぶ機会が提供されます。特に本社でのオフィスツアーは関西地域で初めての試みとなります。
組織的な取り組みと今後の展望
京セラは今後も多様な人材がそれぞれの能力やスキルを存分に発揮できる社会の実現に向けて、継続的に取り組みを進めていきます。これはただ企業の成長を図るだけでなく、次世代の女性たちがSTEM分野で活躍するための一助として、より包容力のある社会の実現にもつながります。
「Girls Meet STEM Career」は、未来を担う中高生女子に大きな可能性を示すものであり、京セラのダイバーシティ推進の強い意志を感じさせるプロジェクトです。今後の展開に注目が集まります。
D&I財団について
公益財団法人山田進太郎D&I財団は、ジェンダーや人種、年齢、宗教など多様性を尊重し誰もが能力をフルに発揮できる社会の実現を目指しています。2021年の設立以来、この理念に基づき様々な取り組みを精力的に進めています。