ドローンによる新しい物流の可能性
2023年3月に行われたドローンの物資配送実証実験を受け、さらなる進化を遂げるために、トルビズオンとスカイセッターが共同で新たな空路の開拓に乗り出しました。このプロジェクトは、特に災害時にビジネスや生活の中断を最小限に抑えるため、レベル3.5飛行を目指し、長岡京市の協力のもと進められています。
プロジェクトの背景
背景には、災害時において道路が利用できない状況でも物資を迅速に配送できる体制を整える必要性がありました。新たに開拓した空路は、2678メートルの長さで、長岡京市の市街地西端を出発点に設定されています。
これにより、ドローンが安全に物資を搬送できるルートを確保し、地域住民の安心を支えることが期待されています。
実施内容
2024年8月28日、スカイセッターとトルビズオンの協力のもと、DJI Matrice300RTKを使用したリスク調査飛行が実施されました。この調査では、KDDI社のLTE回線を用い、空路の精度向上が図られました。13分間の調査飛行によって、リスクアセスメントが行われると共に、離発着地点の調整も行いました。
今後はさらなる技術的な改善を図りつつ、地域との連携を強化していく計画です。この取り組みは、地域社会に向けて新たな物流システムを提供することを目指しています。
スカイセッター株式会社の役割
「長岡京のドローン屋」として知られるスカイセッター株式会社は、ドローンを用いた様々な事業を展開しています。特に、災害時の調査や農薬散布事業において、その技術は注目されています。また、特殊なドローンスクールも開講し、地域の人々にドローン技術を広めることにも力を入れています。
地域イベントとの連携
最近では、長岡京ガラシャ祭でドローン体験イベントを開催し、地域住民へ直接体験する機会を提供しました。地域とのつながりを大切にし、関心を惹く取り組みが行われています。
増本代表のコメント
トルビズオンの代表である増本氏は、今回のプロジェクトが地域社会や自治体との緊密な協力によって実現した重要な取り組みであることを強調しました。
「ドローンによる物流の新しい可能性を広げるには、地域の理解と協力が欠かせない。特に長岡京市やスカイセッター、RUSEAといった企業の協力があってこそ、実現が可能だった」とので、その感謝の気持ちも忘れませんでした。
S:ROADの紹介
また、「S:ROAD」というプラットフォームがドローン運航者と地域との調整をサポートしています。この特許技術「スカイドメイン®︎」を活用し、地域空路の整備を進め、物流の利便性を高めるためのシステムが整いつつあります。地域との連携を深めながら、確かな物流体制を構築していくことが期待されます。
まとめ
ドローン物流の新時代を迎える中、長岡京市での取り組みは、技術と地域の協力によって実現される模範と注目を集めています。今後もさらなる進展が期待される中で、地域社会との協力と信頼関係を築くことが重要です。この取り組みが広がることで、災害時の生活支援や物流の確保が一層進むことになるでしょう。