TISの新たな挑戦:生成AIを活用した国際ブランドエンハンス対応支援サービス
2026年3月25日、TIS株式会社が新しいサービス「国際ブランドエンハンス対応支援サービス」を発表しました。このサービスは、国際ブランドを取り扱う企業の業務を効率化することを目的とし、生成AIを活用しています。
ブランドエンハンスとは?
ブランドエンハンスとは、国際ブランドがカード発行会社や加盟店契約会社に対してブランド利用に関するルール改定や機能追加、セキュリティ強化などの情報を提供する重要な取り組みです。これにより、決済の安全性や最新技術の導入が推進され、カード事業を展開する企業にとって必須のプロセスとなっています。こうした業務には大量の情報が含まれており、迅速かつ正確な把握が求められるため、負担が大きくなることがあります。
TISの新サービス概要
TISの「国際ブランドエンハンス対応支援サービス」は、生成AIの力を借りて、国際ブランドから提供される大規模なデータを日本語フォーマットに整形します。さらにAIチャット機能を通じて、改定内容の確認やその影響範囲を把握することが可能に。これにより、ブランドエンハンス対応にかかる作業時間を約30%も削減することが見込まれています。現在はVisaとMastercardに焦点を当てたサービス提供を行っていますが、今後は対象ブランドの拡大を計画中です。
背景と課題
キャッシュレス決済が普及した影響で、国際ブランド経由の決済の重要性が高まっています。その安全性を確保するためには、ブランドエンハンスへの対応が欠かせません。しかし、従来は情報量が多く、手作業での資料確認やチェックリスト作成に膨大な費用と時間がかかるため、企業は業務効率化が急務でした。特に、国際ブランドごとに配布される資料は時に1,000ページにも及び、多くの企業が手作業で対応しているため、この業務の効率を図る必要がありました。
生成AI技術の導入
TISは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の生成AI技術「Amazon Bedrock」を活用して、このサービスを開発しました。これにより、手動での対応と比べて工数を削減し、ミスのリスクを低減させることに成功しています。また、AIチャットを通じて必要な情報に迅速にアクセスできることで、組織全体の対応力の向上が見込まれています。
未来への展望
TISは、2027年度までに10社の導入を目指しており、さらなる国際ブランドの追加や関連メニューの拡充を進めていく予定です。また、業務課題を解決するためのAIを活用したサービスの提供に力を入れており、最終的には業界全体に特化した生成AIソリューションプラットフォームの提供も視野に入れています。これにより、カード業界の持続可能な運営の実現に貢献することを目指しています。
TIS株式会社について
TISは、金融や産業、公共、流通など幅広い分野で3,000以上のビジネスパートナーと協力し、経営課題を解決するためのICTサービスを提供しています。1957年の設立以来、地域と共に成長し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。今後も、ITを通じて社会のニーズに応え続けていきます。
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