宇宙ベンチャーNew Space Intelligenceによる新たな挑戦
宇宙産業の進化が著しい中、宇宙ベンチャーである株式会社New Space Intelligence(略称:NSI)が3,000万円を調達しました。資金調達の方法は第三者割当増資であり、これにより同社は「衛星データパイプライン」という新たな自動化プラットフォームの開発に着手します。このプラットフォームは、衛星データを活用してインフラ監視を行うためのものです。来年3月の完成を目指しており、将来的には監視サービスの展開も計画しています。
衛星データパイプラインの可能性
NSIの「衛星データパイプライン」は、異常検知や変化の検出に特化したサービスを提供します。世界中には数多くの衛星が存在し、それぞれから必要な情報を得るためには、異なる解析作業が必要です。それには専門知識と高度な技術が不可欠です。NSIでは、顧客の目的や予算に応じて、適切な衛星を選定し、それらを統合した上で解析を行い、顧客にとって使いやすい形式でデータを提供します。このプロセスをシステム化し、効率化を図ります。
過去の衛星データを用いることで、長期間にわたる時系列解析が可能となり、AI技術により異常を検知することができます。この異常点や変化点を通知することで、顧客の課題解決に寄与することができるのです。
投資家からの期待の声
株式会社New Space Intelligenceの代表取締役社長、長井裕美子氏は、山口キャピタルと中電技術コンサルタントからの出資に感謝の意を表しています。長井氏は「『衛星データパイプライン』を通じて、誰もが衛星データを活用できる未来を創ることをミッションとしています。出資を通じて、社会の安心と安全に貢献するプラットフォームの開発に全力を尽くします」と意気込みを語りました。
また、山口キャピタル代表取締役の古堂達也氏は、長井氏のビジネスアイデアに注目し、「衛星データ利活用市場を牽引するプレイヤーになる」との期待を寄せました。さらに、中電技術コンサルタントの坪井俊郎氏も「新たな価値をもたらす技術」であると賞賛しています。
New Space Intelligenceについて
New Space Intelligenceは、山口大学やアジア工科大学院(タイ)のメンバーによって設立されたスタートアップ。リモートセンシングやAI技術、画像処理の専門知識を持ち、「どこで何が起こっているのか?」、「これからどうなるのか?」という問いに対して、衛星データを活用して社会の安心と安全を支援しています。未来のビジョンは「誰もが衛星データを活用できる社会の実現」にあるのです。
会社概要
新たな技術がもたらす未来に注目が集まる中、NSIの取り組みがどのように進化していくのか、今後の動向に期待が寄せられています。