還暦を迎える1965年生まれの人々のライフスタイル調査結果を発表

2025年の還暦人に向けた意識調査

2025年3月に還暦を迎える1965年生まれの男女を対象にした調査が、プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社（以下、PGF生命）によって行われました。この調査は、今年還暦を迎える174万人に焦点を当て、ライフスタイルや意識についてのさまざまな観点からデータを収集しました。調査には、全国から2,000名が参加し、インターネットを通じて行われました。

貯蓄状況について

調査の結果、2025年の還暦人は現時点での貯蓄額が「100万円未満」と回答する人が30%に達し、これは調査開始以来の最高水準となりました。このような数字からは、物価の上昇や生活費の圧迫が影響していることが伺えます。最近、経済環境は厳しく、老後の不安を感じる人が多いことも要因かもしれません。今後は「貯蓄から投資へ」という流れも強まり、経済的な安定を図る手立てを検討している人々が増えているようです。

若い世代への羨望

「今の若い世代に羨ましい」と感じる事柄について尋ねたところ、最も多かったのは「スマートフォン・携帯電話の存在」という回答でした。これは技術の進化によって生活が便利になったことを反映しており、齢60を迎える人々が感じる変化の象徴です。また、女性に限ると「子育て支援が手厚い」が5位に入るなど、現役の子育て世代が享受する公的サポートに対して羨望の目が向けられています。

憧れの有名人

興味深い点は、1965年生まれの有名人が今の還暦人にとって懐かしい存在であることです。調査の結果、影響を受けた有名人と還暦パーティーに呼びたい有名人、両方に「中森明菜」が選ばれました。彼女の存在は、80年代のアイドル文化を思い起こさせ、多くの人々の心に特別な影響を与えています。彼女の成功や才能は、還暦を迎える世代にとっての憧れとなっているようです。

還暦セレモニーへの期待

調査では、還暦祝いのイベントやプレゼントについても触れられました。還暦イベントでは「一緒に旅行」が最も嬉しいという声が多く、またプレゼントに関しても「現金」が首位に立ちました。これらからは、贈り物が相手の生活に実用的であることが重視されている傾向が読み取れます。

心身の実感年齢

驚くことに、還暦を迎えた自覚がある人は少なく、調査によると「還暦の実感がわからない」と答えた人は8割以上に上ります。その一方で、精神的には平均46歳、肉体的には55歳といった結果があり、世代的なギャップや意識の違いが表れています。特に、男女ともに「最近、記憶力の衰えを感じる」との回答も高く、今後の生活に対しても不安を抱える人が多いようです。

これからの生活への備え

今後は、人生100年時代とも言われる中、どのように生活を見直していくかが重要な課題となります。調査では、「健康診断の受診」が最も優先している事項として挙げられ、これから大切にしたいことの一つとして位置づけられています。「体力づくり」や「貯蓄」といった対策も不安解消に向けた重要な行動です。「60代からの生活をどう設計するか」という問いかけが、これからの人生を豊かにする鍵となるでしょう。

この調査により、2025年に還暦を迎える人々の考えやライフスタイルが明らかになり、彼らの生き方や価値観が時代の変化にどう対応しているかを示す貴重なデータとなりました。今後もPGF生命は、この世代がより良い生活を送る手助けをし続けることが求められます。