群馬県の製造業における女性活躍推進プロジェクトが始動
群馬県前橋市を拠点とする株式会社ライフサカスが、県内の製造業で女性や多様な人材の活躍を推進する新しいプロジェクトを発表しました。本プロジェクトは、複数の企業が協同で進める「群馬県内製造業・異業種共創プロジェクト」として、株式会社ワーク・ライフバランスと連携して展開されます。
プロジェクトの背景
製造業の重要性が高まる中で、女性やマイノリティが組織内で直面する課題が浮き彫りになっています。社内でのロールモデルが欠如していること、依然として男性主導の風土が強いこと、さらには業界特有の働き方に関する障壁などが挙げられます。そのため、単独での支援が難しい状況が続いています。
この課題を解決するために、複数の企業が集まり、製造業特化型の共創プラットフォームを立ち上げることとなりました。参加企業が共通の経験を共有し、互いに学ぶことで、環境改善やエンゲージメントの向上を図っていきます。
参加企業とプログラムの概要
2025年度には、協和キリン株式会社、群栄化学工業株式会社、太陽誘電株式会社、株式会社ヨコオの4社が参加し、それぞれの企業から次世代のリーダー層を中心に男女数名ずつを選出します。8ヶ月間にわたって、共創型研修やネットワーキングを通じて、業界特有の課題や成功事例を学び合い、最終的には自社の経営陣に対して提案を行うという内容です。
初回は、武田薬品工業株式会社の元代表取締役・岩﨑真人氏を招待し、「群馬から世界へ!〜これからの製造・製薬業の未来とDE&I〜」をテーマに講演を行い、その後は参画企業の経営陣によるパネルディスカッションが開催されます。
未来の展望
このプロジェクトは、各企業が持つ独自のカルチャーや組織特性を学び合うことで、多様な人材が一層活躍できる環境を整えることを目指しています。初回のキックオフセミナーでは、他社との交流を通じて新しい視点を得ることが期待されています。
ライフサカスの代表取締役・西部沙緒里氏は「このプログラムを通じて、参加者が主体的に学び、多様性を活かしたイノベーションが創出されることを目指します」と語っています。
今後も群馬県内の製造業がより良い未来を描き、県全体の経済活性化につながるよう、積極的なアプローチが求められています。本プロジェクトは、その大きな一歩となることでしょう。