リチェルカ、新たな時代の受発注業務を支える『RECERQA』
株式会社リチェルカが開発したAgentic ERP『RECERQA』が注目を浴びており、最近行われたシリーズAラウンドでの追加出資が発表されました。この出資は、株式会社ジェネシア・ベンチャーズを中心とした複数の投資家から行われ、特にAIテクノロジーに力を入れた企業の背中を押す形となっています。リチェルカは2022年に設立され、ERPの受発注業務を最適化するための新しいアプローチを提案していますが、その必要性は依然として高まっています。
受発注業務の課題
受発注業務はあらゆる業種の中枢を形作るプロセスであり、見積もり、受注・発注登録、納品検収、請求といった一連の流れが求められます。従来のERPシステムは過去数十年にわたり部分的なデジタル化を進めてきましたが、未だに「人間がデータを処理し、判断を行う」という基本的な作業が残っています。この状況は、エンドツーエンドでのデジタル化を阻害し、企業の生産性を圧迫しています。
リチェルカのアプローチ
リチェルカは受発注領域のデジタル化に向け、AIベースの新しいERP、つまりAgentic ERPを開発しました。このシステムは、従来の「人間がシステムを操作する」という概念を覆し、AIエージェントがデータを理解し、業務ルールに基づいて自動的に判断・実行を行います。利用者が最終的な意思決定に集中できる環境を提供することで、業務の効率化を図っています。これにより、AIによる予測精度が向上し、業務の監視コストが段階的に減少する仕組みを持っています。
4層アーキテクチャ『Quattro』
『RECERQA』の中核にあるのは、独自の4層アーキテクチャ『Quattro』です。各層の役割は次の通りです:
- - Layer 1|QUON(データ基盤層):取引先ごとに異なる書式の帳票をAIで読み取り、統一されたデータモデルに正規化。
- - Layer 2|QRAFT(業務ロジック層):業界特有の業務支援ロジックを構造化し、暗黙知を再現可能な形に変換。
- - Layer 3|Agent(判断・推薦層):QUONのデータとQRAFTの手続きを活用してAIエージェントが自己分析・判断。
- - Layer 4|Execution(実行層):AIの推薦結果を確認・承認しながら段階的な業務自動化を実現。
このアプローチにより、リチェルカはただのAIツールではなく、自己改善機能を持つ総合業務ソリューションを提供しています。さらに、すでに大手製造業や医療機器商社、食品メーカーなど、さまざまな業界での導入が進展中です。
今後の展望
シリーズAラウンドで調達した資金は、主にプロダクト開発や組織拡大、大手企業への本格展開に充当されます。また、既存の基幹システムからの段階的な移行パスの提示も行い、業務を止めることなく受発注領域を最適化することが可能です。
リチェルカはこれからの市場において、受発注業務の革新を実現するための重要なプレイヤーとなることが期待されています。AIの急速な普及と共に、彼らの提案する『RECERQA』がどのように企業の業務スタイルを変えていくのか、注視が必要です。これからの展開が心待ちにされる企業リチェルカ。今後も新たな進展が期待されます。