視覚障がい者支援の最前線!フランス・パリで体験する歩行ナビ「あしらせ」
視覚障がい者の歩行を支援する革新的なナビゲーションデバイス「あしらせ」を開発した株式会社Ashiraseは、2024年8月29日から9月8日までの期間、フランス・パリにて特設ブースを設置します。この体験ブースは、海外市場への本格的な進出を目指す第一歩として企画され、多くの人々に「あしらせ」の魅力を伝えることを目的としています。
「あしらせ」とは
「あしらせ」は、視覚障がい者が単独で安全に歩行できるように設計されたナビゲーションデバイスです。歩行中の情報を足元から振動で伝えることで、視覚や聴覚を使わずに目的地までのルートを案内します。これにより、白杖や盲導犬を用いて安全確認を行う視覚障がい者に新たな自由と安心を提供します。
パリでの体験ブースの目的
今回の出展は、視覚障がい者に向けたテストマーケティングを兼ねており、海外ユーザーへの認知を高める絶好の機会です。体験ブースを訪れた方々は、あしらせを実際に使用してその利便性を感じることができ、今後の製品改良にも寄与する貴重な意見を提供してくれることでしょう。
半谷静香選手のコメント
視覚障害者柔道連盟の強化選手である半谷静香選手も、このデバイスの重要性を強調しています。彼女は「あしらせを使っている時、常に情報が得られる安心感がある」と語り、伝統的な歩行方法のストレスを軽減するパートナーとして「あしらせ」の価値を高く評価しています。半谷選手は、「安心だからこそ素早い反応ができ、柔道でも活躍できる」と述べています。
展示詳細
- - 開催場所: フランス・パリ「ASICS House(アシックスハウス)」内
- - 所在地: 20 Rue de l'Amiral Hamelin, 75116 Paris, France
- - 開催期間: 現地時間2024年8月28日〜9月8日 13:00~19:00
※体験ブースは8月29日からの稼働です。
あしらせの開発背景
視覚に障がいを持つ方々は、日本国内約200万人、全世界では3.4億人とも言われ、特に高齢化に伴いその数は増加しています。視覚障がい者の外出をサポートする福祉機器は、デジタル技術の進歩により進化していますが、同時に多くの情報処理が必要で、外出をためらう方々も多いのが現実です。国土交通省の調査によると、充分に外出できる障がい者の割合は健常者に比べて著しく低く、さらなる支援の必要性が浮き彫りになっています。
Ashiraseは、こうした課題を解決するために本田技研工業の起業支援制度を得て2021年に設立されました。ナビゲーションデバイスの開発においては、聴覚や白杖操作を邪魔せず、足元からの振動で情報を伝えるシステムを構築しています。
あしらせの主な機能
1.
目的地へのスムーズな案内: デバイスを履いたまま、足元からの振動で目的地までの道案内が行われます。
2.
ユーザーにとって優しいルート提案: 独自のアルゴリズムにより、視覚障がい者が歩きやすいルートを提供。
3.
AIを活用した情報提供: 新機能としてAIによるスポット検索や画像認識機能も搭載し、さらに便利に進化。
今後の展望
「あしらせ」は、視覚障がい者が安心して外出できる世界を追求するために、引き続き革新を続けていきます。2024年10月には新モデルの発売も控えており、多くのユーザーに喜んでいただけるような製品開発を目指しています。外出の楽しさを広げるために、一歩ずつ前進していく考えです。
詳細については、あしらせの
公式サイトをご覧ください。