荏原製作所が提供するBIMオブジェクト、建設DXの新たな道標
株式会社荏原製作所は、国内市場向けにポンプと送風機のBIMオブジェクトを新たに公開しました。この取り組みは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するBIMobject Japan株式会社との連携を通じて実現されました。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)技術は、建設業界における設計と施工の効率化に寄与すると広く認識されており、荏原製作所の新たなデータはその流れを加速させるでしょう。
BIMオブジェクトの公開内容
今回、荏原製作所がBIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject」に掲載したのは、13機種、80点におよぶポンプ・送風機のデジタルデータです。これらは、設計者や施工者が自らのプロジェクトに必要な製品を選定しやすいよう、豊富な情報を集約しています。具体的には、寸法や材質、性能といった情報が組み込まれており、ユーザーは容易に3Dモデル内に配置することができます。これにより、設備設計の効率化が期待されると同時に、正確なスペックの選定が可能になりました。
国内のBIM市場の現状と課題
国内における建設プロジェクトのBIM採用状況は、2022年の調査によると約35.9%と、意匠設計に比べるとまだまだ導入が進まない状況です。加えて、ポンプ系のBIMオブジェクトの流通量が海外と比べて少ないことも、設計の正確性や効率を下げる一因となっています。これらの課題を解決するために、荏原製作所の新たなBIMデータは重要な役割を果たすことになるでしょう。
荏原製作所の意義と展望
荏原製作所は、BIMオブジェクトの提供を通じて、建築・都市・不動産の分野での業務効率化に寄与する姿勢を表明しています。同社は、製品の種類が豊富であることから、様々なニーズに対応したBIMオブジェクトを公開し、業界の生産性向上を目指します。特に、デジタルを駆使した営業活動は、人手不足に悩む業界にとって、重要な施策となるでしょう。
Building the Future with BIM
この新たなBIMオブジェクトは、荏原製作所の技術力が結集した結果であり、これからも追加されるデータによって、より多くの選択肢を設計者に提供する予定です。さらに、野原グループは、BIMの国内流通を促進し、建設DXの重要な一歩として位置づけを強化していきます。
今後の展開が期待される中、荏原製作所は「建設DXで、社会を変えていく」というビジョンを掲げ、BIMobjectを通じて、業界全体の効率化に寄与し続けることでしょう。こうした取り組みが、建設業界の新たなスタンダードになることを願って止みません。
お問い合わせ先
新しいBIMオブジェクトについての詳細は、以下のリンクから確認できます。設計士の方々は無料でダウンロード可能ですので、ぜひ活用してみてください。
【対応BIMソフト】
【主な製品】
- - 冷温水ポンプ
- - 冷却水ポンプ
- - シロッコファン
- - 高効率可変速ポンプシリーズ