国内石油・天然ガス基礎調査の新たな成果物
2025年5月15日、経済産業省資源エネルギー庁からの委託を受けたJOGMEC(鉱業・エネルギー技術開発機構)が、国内における石油および天然ガスの基礎調査結果を新たに公開しました。この成果物は、国に帰属する資産として、基礎物理探査や試錐事業に基づく極めて重要なデータとなっています。
JOGMECとは
JOGMECは、石油や天然ガスの基礎調査を行い、その結果を国民や企業に還元することを目的とした組織です。1968年の設立以来、241件の成果物が累積されており、これは基礎物理探査が150件、基礎試錐が66件、さらに補助試錐や二酸化炭素貯留適地調査事業も含まれています。
このたび新たに公開される成果物として、基礎物理探査と二酸化炭素貯留適地調査事業に関する報告書が挙げられます。
開示された新たなデータ
基礎物理探査
- - 対象地域:令和4・5・6年度「十勝沖南部3D」
- - 公開される内容:取得、処理、解釈報告書、3D地震探査データ(PSDMデータ、Angle Stackデータ、速度データ、フィールドデータ)、地質解析データ(ホライゾン・断層データ)
二酸化炭素貯留適地調査事業
- - 対象地域:令和6年度先進的二酸化炭素回収・貯留支援事業費(二酸化炭素貯留適地調査事業)「五島灘」
- - 公開される内容:取得、処理報告書、3D地震探査データ(PSTMデータ、速度データ、フィールドデータ)
これらのデータは、国内のエネルギー資源の探査や開発において非常に貴重な情報となります。
成果物の利用について
JOGMECの基礎調査成果物に関心のある方は、同機構の基礎調査窓口を通じて利用申請を行うことができます。具体的には、メールアドレス
[email protected]へお問い合わせをしていただくことで、成果物にアクセスが可能となります。また、PDF版のダウンロードも公式サイトにて提供されているため、必要な方はそちらからも入手可能です。
まとめ
今回の調査結果公開は、国内のエネルギー資源の開発に向けた重要な一歩といえるでしょう。JOGMECの取り組みが、持続可能なエネルギーの確保や二酸化炭素の貯留技術の発展に寄与することを期待しています。私たち一人一人が、このような成果物を活用し、エネルギー問題の解決策を模索することが求められます。