進研ゼミと漢検協会による「今年の漢字®」発表
株式会社ベネッセコーポレーションが展開する進研ゼミと日本漢字能力検定協会が初のコラボレーションを実施しました。この取り組みは、全国の進研ゼミ会員である小・中学生が選ぶ「今年の漢字®」を取り上げるものです。2024年の漢字は、小学生部門で「楽」、中学生部門で「新」が選ばれました。これらの結果は、子どもたちの生活や意識がどのように変化しているのかを示す貴重なデータとなっています。
漢字の選出とその理由
今年、全国から寄せられた応募総数は66,745件にのぼります。中学生からは「新」が選ばれ、小学生からは「楽」がトップに立ちました。小学生の選んだ「楽」という漢字は、彼らが充実した年を過ごしたことを表しています。応募者たちは、運動会や遠足などの行事を引き合いに出し、その楽しさや学びを感じた瞬間が反映されているようです。
一方で、中学生の「新」は、彼らが社会や世界の動きに対して興味を持ち、前向きな姿勢で日々を送っていることを示しています。選考された漢字には、彼らの成長や変化が如実に表れており、その背景には多くの出来事が影響しているようです。
漢字は表意文字としての意味
漢字は表音文字とは異なり、一つ一つに固有の意味を持つ表意文字です。「新」と「楽」という漢字は、それぞれ子どもたちの思いを反映した言葉であり、社会的な出来事や個人の経験を通じてイメージされます。これらの漢字を通じて、子どもたちがどのように自己表現を行っているのかを見ることができ、語彙力や表現力が豊かになっていることを感じ取ることができます。
進研ゼミの漢字学習プログラム
進研ゼミでは、日々の漢字学習を通じて基礎をしっかりと固めると同時に、漢字検定にも挑戦できます。特に「検定合格応援キャンペーン」を通じ、検定に合格することで受講費の割引も受けられるため、子どもたちにとって大きな励みとなることでしょう。正しい漢字や表現を学ぶことで、今後の彼らの学びや成長に繋がると期待されています。
未来に向けた期待
進研ゼミの校外教育カンパニー講座商品開発本部本部長、荻原恵理氏は「漢字学習を通じて語彙力が増え、子どもたちの表現力が豊かになることを期待しています」と述べています。また、漢検協会の山崎信夫代表理事は、選出された漢字が日々の出来事の反映であり、未来に向けて必要な情報管理能力や思考力の育成に繋がることを強調しています。
おわりに
進研ゼミと漢検協会のコラボレーションによって、多くの小中学生が自らの思いを漢字という形で表現する機会を得ました。これにより、彼らの学びがより一層深まることを期待しています。この取り組みを通じて、未来の世代が自分の意見を確立し、発信していく力を育むことができるといいですね。