女子エンジニア育成
2025-06-24 08:21:31

女子エンジニア育成とインパクト投資の新たな展開

新たな時代の女性エンジニア育成



インパクト・キャピタル1号ファンドが、未公開企業への投資を行う中で、特に注目すべき存在としてMs. Engineer株式会社への出資を決定しました。この出資により、女性のIT人材育成が大きな前進を遂げることが期待されています。

Ms. Engineerのビジョン


2021年11月に設立されたMs. Engineerは、「日本の賃金格差を解消する」ことをビジョンに掲げています。特に、エンジニア職未経験の女性を高度なIT人材に育成するための独自のプログラムを提供しており、その内容は600時間のオンライン講座から成り立っています。この講座では、AIを活用した開発を含む最新の技術を学ぶとともに、実践的なチーム開発を行うことで、エンジニアに必要なソフトスキルも同時に磨くことを目的としています。

投資の背景 ・インパクト・キャピタルの理念


インパクト・キャピタル株式会社が運営する1号ファンドは、2024年5月を目標に、未上場企業へのインパクト投資を行うために設立されました。最大のミッションは「人のWell-being」を追求することで、経済的リターンと社会的リターンを両立させる社会を作り出すことです。この理念に基づき、Ms. Engineerへの投資は、経済的な利益だけでなく、女性の労働環境の改善にも寄与するものと考えられています。

日本における女性の就業環境


国内において、女性の就業者数や転職者数は増え続けていますが、国際的には依然として男女間の賃金格差が深刻な問題となっています。これは、高い非正規雇用率やリスキリングの機会確保の難しさなど、さまざまな構造的要因が絡んでいます。また、子育てや介護に直面する女性が就業を続けられない現状も、賃金格差を助長しているのです。

政府の取り組み


内閣府や男女共同参画局は、「新・女性デジタル人材育成プラン」を立ち上げ、全国規模で女性のデジタルスキル習得を支援しています。Ms. Engineerのプログラムは、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象となっており、今後も各省からの支援が期待されています。

未来の展望


Ms. Engineerの講座では、未経験者の女性がエンジニアとしてのキャリアを築くためのサポートを行っています。正規雇用のITエンジニアとして新たな職に就くことで、経済的な側面が改善されるだけでなく、リモートワークなどの柔軟な働き方が可能になることで、ライフスタイルへの満足度向上も期待されます。これらの取り組みは、投資者が目指す「変革仮説」に沿ったものと考えられています。

インパクト測定とマネジメント


インパクト・キャピタルは、投資検討のプロセスからMs. Engineerの社会へのインパクトを測定・可視化し、それを基に経営や事業改善に活かす「インパクト測定・マネジメント」にも取り組んでいます。出資期間中は、経済的価値と社会的価値の両立を図りながら支援を続けていく方針です。

まとめ


Ms. Engineerへのインパクト投資は、女性エンジニアの育成だけでなく、日本社会全体の賃金格差の解消を目指す重要な一歩と言えるでしょう。このような新たな取り組みが、持続可能な社会の実現に繋がることを期待しています。

(※1)インパクト投資:経済的リターンと社会的なインパクトを同時に考慮した投資のこと
(※2)インパクト測定・マネジメント:活動のポジティブおよびネガティブな影響を特定し、改善するプロセスを指します。


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会社情報

会社名
インパクト・キャピタル株式会社
住所
東京都渋谷区上原1-3-9
電話番号
050-3669-8323

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