Hamee株式会社のリサイクルサービス『ParallelPlastics』が受賞
最近、Hamee株式会社が展開するプラスチックリサイクルサービス『ParallelPlastics』が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。グッドデザイン賞とは、196年に創設された日本を代表するデザイン推奨制度で、その理念は単なる優劣の競争ではなく、良いデザインがもたらす新しい発見を社会と共有し、次なる創造に繋げるところにあります。
受賞理由
審査委員からは、本サービスが再生プラスチック製品をデザインのみに留まらず、企業の不要なプラスチックを活かしたシステム化された展開を行っている点が評価されました。また、持続可能なビジネスモデルとして、循環型経済への貢献も高く評価されています。このように、技術面でも材料の品質管理や加工技術の向上に努め、実用性と環境への配慮を両立させることが求められている時代において、さらなる発展が期待されています。
ParallelPlasticsの理念
『ParallelPlastics』の心髄は「プラスチックをもう捨てない」という理念です。企業が廃棄予定のプラスチックや製造過程で生じた端材を新たなプロダクトへと再生させるリサイクルサービスで、具体的には「素材をつくる」「物語をつくる」「製品をつくる」の3段階のプロセスを経て、不要なプラスチックを価値ある素材へと転換しています。これにより、循環型社会の実現を目指すのです。
デザインのポイント
ParallelPlasticsは、独自素材を活用したオリジナルプロダクトの開発を行い、再生プラスチック市場の拡大と資源循環を推進しています。特に、Hameeは製品デザインや製造までを包括的に支援し、企業の不要なプラスチックを新たな価値ある商品へと変えていくことを目指しています。
開発の背景
HameeがParallelPlasticsを立ち上げた背景には、プラスチックの大量廃棄がもたらす深刻な環境問題や、再生プラスチックの需要と供給の不均衡に対する強い課題意識があります。現在のプラスチックリサイクルは分別や精製工程が必要なため、過剰な負担がかかります。これに対し、Hameeでは100%リサイクル素材を使用し、廃棄予定のプラスチックを新しい資源へと生まれ変わらせる仕組みを構築。その結果、資源の浪費や環境負荷の軽減が達成されつつあります。さらに、SDGsの目標「つくる責任、つかう責任」や「気候変動への具体的な対策」にも取り組んでいます。
実績と連携
この理念の実現に向けた結果として、Hameeはさまざまなプロジェクトを展開し、社会的支持を得ることに成功しています。例えば、ピジョン株式会社との連携で、製造工程で発生するプラスチックを使用したメダルを制作し、退院する赤ちゃんとその家族に贈っています。他にも、化粧品の空容器からヘアコームを製作するなど、各企業と協力して独自の製品を生み出しています。
futureへの期待
Hamee株式会社 社長室の宮口さんは、「メーカーが作るものが変われば、暮らしも変わるはず。」と語り、次世代に向けた選択肢を自然に選ぶことができる社会の実現を目指しています。彼は受賞をパートナーや現場の協力の賜物と感謝の意を示し、これからも独自のリサイクルサービスを通じて持続可能な未来を創造していくと決意を新たにしています。
このように、Hameeが展開する『ParallelPlastics』は、ただリサイクルを行うだけでなく、デザインと技術の両面からも進化を続け、人々と環境にとっての価値を高める活動を行っています。今後の活動にも注目が集まります。