毎年多くの観光客と地元の人々が楽しみにしている山口県の錦帯橋での鵜飼が、今年も6月23日から始まります。約400年前の寛永年間に遡るこの伝統的な鮎漁の手法は、錦川で繰り広げられる特別な体験として、多くの人に親しまれています。
鵜飼は、鵜を使って鮎を捕る独特の漁法です。夏の夜、清らかな流れを背景に、遊覧船に乗って行われる鵜飼見物は、一種の祭りのような雰囲気を醸し出します。かがり火の灯りが川面に美しく映り、古風な衣装をまとった鵜匠たちが巧みな技で鵜を操る神秘的な光景は、訪れる人々に深い感動を与えます。
この夏の鵜飼は、特に新型コロナウイルス対策が厳重に施されていることが特筆すべき点です。乗船の際は、最大乗客数を約7割に制限し、船や備品はアルコール消毒が徹底されます。また、乗船時には手指の消毒が求められ、席に着くまでの間はマスクの着用が推奨されています。受付では透明ビニールシートが設けられ、検温も行われる厳重な対策が取られています。
毎年この時期に合わせて特別イベントが企画され、例えば「ゆかたDAY」では、浴衣姿での乗船が特典となるプランも提供されています。お得な料金で乗船できるうえ、遊覧中に振る舞われるお弁当やお茶も含まれていて、夏の思い出を彩る素敵な体験になります。開催日は6月27日、7月1日から7日、また7月21日や8月5日、さらには特別イベントも予定されています。
鵜飼は大人4名以上からの貸切のみが条件で、詳しい料金設定は、成人が2,200円、小学生は1,100円、さらに家族や友人とともに楽しむことができる設定となっています。小学生未満のお子様は2名で1名分の料金で楽しめるため、親子連れや家族での参加にも最適です。
この夏、山口の美しい自然と歴史的な背景を楽しみながら、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。幻想的な夕べの中で、優雅な鵜飼の物語を体験するひとときが、あなたを待っています。興味のある方は、ぜひ公式サイトをチェックし、早めの予約をお勧めします。
【開催情報】
運航期間:6月23日(火)~9月10日(木)
運航時間:19:00~21:00(約2時間)
料金:大人2,200円、小人1,100円(小学生)
この特別な体験を通し、夏の夜に訪れる特別な時間をぜひ感じてください。新型コロナウイルスの感染防止に配慮しながら、家族や友人との特別な思い出を作りましょう。