NEC田んぼ作りプロジェクト20周年記念イベント
NECが2004年から展開している「NEC田んぼ作りプロジェクト」が、今年20周年を迎えました。これを祝し、9月21日には稲刈りイベントが茨城県牛久市のNEC田んぼで盛大に行われました。参加者はNECグループの社員やその家族を中心に約120名、全員が心躍る自然体験を楽しみました。
プロジェクトの目的と活動内容
本プロジェクトは、霞ケ浦の水源地を保全するために活動している認定NPO法人アサザ基金との協働によって始まりました。主な目的は、耕作放棄地を再生し、地域の生物多様性を保全することです。稲作からお酒造りまでを通じて、参加者は一年を通して様々な自然体験を行うことができます。
これまでに、NECグループの社員とその家族は延べ約2万人がプロジェクトに参加しており、地域の環境意識向上にも寄与してきました。特に、2023年度には、プロジェクトのフィールドが環境省の「モニタリングサイト1000」に認定され、2024年からは生態系調査が行われることとなりました。
イベントの内容
稲刈りイベントは、NEC田んぼでの作業だけでなく、そこで生息する生き物の観察を含む充実した内容でした。参加者たちは、まず稲を刈り取る作業に取り組み、その後はカエルやトンボ、ホタルといった地元生物の観察を行いました。イベント終了後には、参加者同士での交流も深まり、地域密着型の活動の一環として大成功を収めました。
主な取り組みには以下のようなものがあります:
- - 耕作放棄地433アールの再生と利用
- - 生物多様性の回復に向けた活動(カエル、メダカ、トンボ、哺乳類や鳥類の復活)
社会的波及効果
このプロジェクトは、他の企業にも良い影響を与え、地域内の別の資源(耕作放棄地25.53ヘクタール)の再生にもつながっています。さらに、秋田県八郎湖流域の谷津田再生プロジェクトにも発展し、持続可能な環境づくりに貢献しています。また、NEC田んぼの取り組みが茨城県牛久市の治水事業にも活用されるなど、地域社会に多大な影響を与えています。
日本酒造りへのデジタル革新
このプロジェクトでは、収穫した米を用いた日本酒造りのプロセスに「NECもろみ清酒クラウドサービス」を導入しています。これにより、日本酒造りのDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、メニュー追加や機能強化が行われています。
NECは、今後も2030年に向けたビジョン「地球と共生して、未来を守る」の実現に向け、さらなる持続可能な社会の構築を目指していきます。
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